佐々木耕司コラム

「長所を伸ばす指導」について


皆さん、こんにちは。K-snow JAPAN代表の佐々木耕司です。
今年は、昨年よりも約17日早い梅雨入りとなりましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。私は、冬にできなかった子供達との共有する時間を作って成長していく子供達と一緒に過ごしたり、シーズン中にお世話になった方々への挨拶回りに出向いたりしています。先日、子供達の運動会があり、応援、ビデオ&写真撮影を行いました。早いもので長男は、小学校最後の運動会となり、組み体操やクラス対抗リレーをそつなくこなしていました。うちの子が小学校に入学した当時は、6年生はなんて大きいのかと思いましたが、今回、新1年生の姿をみて、あの時はあんなに小さかったのだなとつくづく子供の成長の早さと、日々の成長の積み重ねが大きな成長となることをあらためて実感しました。

さて今回は、指導法のひとつである”長所を伸ばす指導”についてお話ししたいと思います。これは昔からある指導法ですが、ここ最近少し注目されている指導法で、一般の方からジュニア選手、オリンピック選手までの指導に適したものです。人はだれでも良いところと悪いところがあり、悪いところの方が目立ってしまうことが多々あります。教わる人の立場からすれば、悪いところは自覚していることが多く、そこを何度も指摘されると、これを直さなければ、これを直さなければと意識がそこばかりにいってしまい、本来自身が持っている良いところさえも悪くなってしまうことに陥りやすくなります。良いところを伸ばしながら、短所を改善していくことが理想であり、持って生まれた無意識に行える長所を、意識してさらに伸ばすことができれば、楽しみながら上達することにつながります。(どうしても短所の改善が必要な時は、集中的にトレーニングに励むことが効果的です)つねに私が提唱している上達のコツである、”基本を身につける”ことで、我流による悪い癖を身につけることを防げれば、短所の改善に費やす時間が減り、その分長所を伸ばす時間に費やすことができるようになります。実際の現場では、まず自身の長所を友人や指導者に見出してもらい、そこを意識しながらトレーニングを行っていけば、早い上達を望むことができるので、是非一度お試しいただければと思います。

予定しているオフトレ(7月9日予定)では、各自の身体特性や運動特性の長所やトレーニング方法の確認をテーマに行う予定です。オフでのトレーニングにて自身の上達のコツを学び、来るスノーボードシーズンにて、長所を伸ばすことを有効に活用できることのお役に立てればと思いますので、興味のある方は、是非一度ご参加ください。

次回もまた皆さんのお役に立てるようなことをお話したいと思います。
楽しみにしておいてくださいね。
2011年06月01日(水) No.78 (コラム)

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