佐々木耕司コラム

「春のスノーボード」について


皆さん、こんにちは。K-snow JAPAN代表の佐々木耕司です。
今年の冬は長く、3月に入ってからも寒い日が続き、時折雪が降る日がありましたが、先日からやっと暖かく春らしい陽気となってきた中、皆さまいかがお過ごしでしょうか?私は、先日、自宅の近くで満開となったさくらを見て、なぜか今年のさくらは普段よりもきれいに見え、今までにない感覚を覚えました。今までは、毎年咲くことが当たり前に感じていたのですが、今年は、秋には葉が落ちて冬を越え、そして春に再び前年と同じように花を咲かせるということが、当たり前に感じていたのですが、これはなんてすごいことなのか、とあらためて感じました。

今シーズン終盤に大震災が起こり、それからは、例年とは全く違うシーズンの過ごし方をした今年だからこそ、あらためて普通であることのすばらしさや、生命の持つ力、自然の持つ力というものを感じさせられました。例えば、普段は当たり前のことである、体を動かしたり、食事をとったり、お風呂に入ったり、寝たり、ということを毎日繰り返すことができることのすばらしさです。誰しも、日常生活や仕事によるストレスはありますが、まともな日常生活ができなく、不自由な生活を送ったり、仕事をしたくでもできないストレスと比べれば、苦しくても好きなことができていることに感謝の気持ちがもてれば、全く比にならないと思います。この先の日本の将来のためには、理想としては、普通の生活に早く戻ることが先決であると思います。そのために、ストレスを貯めすぎないように、動ける人がめいっぱい動き、贅沢をせずに節約しながらでも、経済の活性化に貢献し、今まで通りの経済に戻していくために、みんなで知恵をだし力を合わせていくことが大切なのではないかと思います。

さて、今回は”春のスノーボード”についてお話しします。春にスノーボードを滑ることは、スノーボードの技術の向上にとても役立つことが多いです。雪がゆるんでやわらかい春のコンディションでは、通常の雪よりもバランスを取ることが難しくボードの真ん中に乗り続けることが難しかったり、重くて抵抗がある春雪の中でボードをコントロールするためには、技術と体力を要しますが、それを克服することで新しい技術が身につきます。例えば、ボードの少し前に乗るとボードが埋まってしまったり、後ろに乗ってしまうとボードのコントロールが悪くなってしまったり、自由に滑ることが難しくなること等があげられます。春の雪で滑るメリットとしては、エッジが雪にもぐりやすいので、カービングターンを修得しやすく、良い雪のコンディションよりも、バランス感覚を磨くことができ、総合滑走能力の向上に役立ちます。注意点としては、ハイシーズンに比べて雪がゆるんで重くなるため、連続で滑ると普段以上に疲労することや、気温が高い日には、発汗して水分が不足したり、集中力が欠けることがあるので注意が必要です。スノーボードをすることにて、心身を良好な健康状態に保ち、屋外で体を動かし、足腰を鍛え、万全の身体とリフレッシュした心を持つこと等のお役に立てればうれしく思います。今年は2年ぶりに志賀高原にてゴールデンウィークキャンプを開催します。多くの残雪がある志賀高原にて、多くの人と一緒に滑れることを楽しみにしています。

次回もまた皆さんのお役に立てるようなことをお話したいと思います。
楽しみにしておいてくださいね。
2011年04月16日(土) No.76 (コラム)

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