佐々木耕司コラム

「安定したライディング」について


皆さん、こんにちは。K-snow JAPAN代表の佐々木耕司です。
先日初雪が降り、ここ最近寒い朝となっていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?待ちに待った冬がもう近くまで来ており、今年の冬は、多くの雪を期待できるということで、早く滑りたいと思う今日この頃です。

まず、ご報告ですが、2010年10月1日にK-snow JAPANを会社組織へ移行しました。(事業内容は完全に継承します)私がスノーボードの現役選手を退き、K-snow JAPANを立ち上げてから、12年の歳月が経ちました。これまで何とかやってくることができたのは、お世話になっている、みなさまのおかげであると感謝しております。どうもありがとうございます。弊社としては、これからの発展に向けて、また、さらなる努力精進をしていきたいと考えておりますので、今後ともどうぞよろしくお願い致します。

さて今回は、”安定したライディング”についてお話ししたいと思います。安定したライディングとはどのようなものを想像しますか?
例として、手が安定している、上体が安定している、頭が安定している、etc...ですね。では、そのときの下肢はどうなっていますか??
そうです、、、、動き続けています。
逆に不安定なライディングとはどのようなものをイメージしてみると、手や上体が暴れている、頭の位置が上下左右に動いていることが多く、下肢の動きが少なくなっています。下肢の動きがスムースでなくぎくしゃくしていたり、動きが止まったりしていると、上体はそれを補うためにバランスを取る動作を行い、必要以上に動いてしまい、それが安定感を欠く原因となります。下肢を動かし続けながら、バランスをとることができれば、上体は下肢の上に乗った状態のまま、無駄に動くことなく安定し、バランスを崩したときにいつでも対応できるようになります。そのために大切なこととしては、上半身がリラックスしていることです。上半身に無理な力が入っているとバランスへの対応が鈍くなったり、下肢のスムースな動きを妨げることになります。

そのためのコツについて少しお話ししますと、足首、膝、股関節が連動した動きで大きく使えると、上半身がリラックスして安定したライディングを行えるようになります。もう一つとしては、用具を使うスポーツで共通していることである、基本ポジション・ポスチャー(姿勢)がしっかりとしていることが大切で、これは、左右歪みの少ない体軸ができていることです。まもなく始まるシーズンに備えて、これらの準備をしておくことでスムースなシーズンインが望めると思います。K-snowでのトレーニングでは、正しいポジションや正しい下肢の動かし方が身につく、さまざまなエクササイズを用いて、基本をしっかりと行います。これにより、安全で早い上達へと導き、みなさまのスノーボードライフがより充実したものとなる手助けをさせていただくように心がけております。興味のある方は、ホワイトワールド尾瀬岩鞍へ、是非とも一度お越しいただければと思います。

次回もまた皆さんのお役に立てるようなことをお話したいと思います。
楽しみにしておいてくださいね。
2010年11月01日(月) No.67 (コラム)

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