佐々木耕司コラム

「順応能力と上達」について


皆さん、こんにちは。K-snow JAPAN代表の佐々木耕司です。
最近むしむしとした日が続き、少々夏バテぎみですが、みなさんいかがお過ごしですか?暑いとどうしても冷たい飲みものやのどごしのよい食べ物を取る傾向が強くなり、栄養のバランスが悪くなったり、胃腸に負担をかけたりして、体調を崩しやすくかぜをひきやすくなると言うことを知りつつも、ついつい手がとまらない今日この頃です。

さて、今回は、”順応能力と上達”についてお話ししたいと思います。
過去2年間、カルガリーにて過ごして感じたことですが、湿度が多すぎても少なすぎても、人間は不快に感じるものであり、それは、個々の育った環境に影響することが多いと言うことです。私は職業がら、1年中気温の低いところで過ごしますので、比較的湿度の少ないところに体が順応しているためか、湿度の高いところにいると、その気候に体が慣れるまで数日かかることがあります。私が小さいころは、都心近郊で過ごしていたため、今と違い、わりあい気温が高く湿度が高いところで育ちましたので、気温と湿度が低い冬の時期には、体調を崩したり、かぜを引きやすかったように記憶しています。
人間の順応能力はみんなが兼ね備え、それはとてもすばらしく、その能力が生命に大きく関係するほどです。それらの影響があるからこそ、地球のさまざまな異なる環境の中で多くの人たちが生きていくことができます。(極寒地のエスキモーや、猛暑のアフリカ砂漠など)

さて、これらをスノーボードというスポーツの上達について考えてみると、年齢が若い方が順応能力が高いため、上達のスピードは早いと言えます。ですが、一概に若いと言うことだけが早い上達に関係しているかと言うとそうではなく、年を取ってからの方が若い時よりも多くの経験を積んでいることや、幅広い知識や思考力があるため、多少衰えていくと思われる順応能力をカバーしての早い上達が可能となります。
実際に早く上達するためのヒントとしては、順応能力の低下を防ぐこととそれらをカバーするその他の能力の向上をオフシーズンから取り組んでいくことが大切であると思います。

具体的には、前者はむだな体重増加を防ぎ切れのある肉体への改造等、後者は基礎体力や調整能力、バランス能力、イメージ能力の向上などがあげられます。まず今から行えることとしては、毎日最低でも30分以上は体を動かし、極力じっとして過ごす時間を減らす(椅子に座っていたり寝ている状態)ことや、さまざまな運動をしたり、さまざまな場所へ行き、体と脳を活性化することが大切です。(いろいろなところへでかけて行き、見たり、聞いたり、話したり、食べたり飲んだりすること)念願のシーズンインした際には、スノーボードの基本からしっかりと見直し、さまざまなコースを滑ることが大切です。(我流で同じコースばかり滑っていると、技術の習得には優しいですが、順応能力の向上は極めて少なくなりやすいです)

上達する可能性を高めて、早い上達・向上を望む方は、オンシーズンのみならず、私どもがオフシーズンに開催するイベントにご参加いただくことをオススメします。

(以下オフシーズンの予定)
・スノーボードの為のオフトレキャンプPart1:7月3-4日
・サーフィン体験会(7月11日)
・ニュージーランドキャンプ:7月中旬-9月中旬
・秋のバーベキュー会(予定)
・秋の尾瀬近辺の登山(予定)
・アクロスキャンプ:10月9-11日
・スノーボードの為のオフトレキャンプPart2:10月中〜後半
・ヨーロッパキャンプ:11月初旬〜

次回もまた皆さんのお役に立てるようなことをお話したいと思います。
楽しみにしておいてくださいね。
2010年07月01日(木) No.63 (コラム)

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