佐々木耕司コラム

「用具の調整やフィッティングにおける上達の早さの違い」について


皆さんこんにちは。K-snow JAPAN代表の佐々木耕司です。
新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

私は今、志賀高原一の瀬ファミリー(長野県)にて毎年恒例の年末新年スノーボードキャンプを開催しています。現在大寒波の到来のため、体感気温マイナス18°、積雪50cmとまとまった降雪があり、なおも雪が降り続いています。10年前の同時期から比べると一度に降る雪の量はあまり変わらないのに全体の積雪量は明らかに減っており、地球温暖化の急速な進行を切に感じています。本年も温暖化防止にむけて、努力していきたいと思いますので、どうぞご協力のほどよろしくお願いいたします。
約12年ほど前から志賀高原にてスノーボードキャンプを開催させていただいておりますが、今年の志賀高原で大きく変わったことがありました。
それは、以前キャンプでお世話になった老舗旅館(志賀高原で初期から営業している旅館)の閉館やリフト会社の合併・売却があったことです。
(サンバレー・一の瀬エリアに約6社近く会ったリフト会社が1社となったり、交通旅客関連会社がオーナーであったスキー場が個人のオーナーに売却されたりしました)日本で一二の広さを争う巨大スキーエリアである志賀高原にも、時代の変化の波がおとずれ変わりつつあることあらためて感じました。

さて、今回は”用具の調整やフィッティングにおける上達の早さの違い”についてお話ししたいと思います。今までこの通信に、その人にあった用具を選ぶことが大切であり、上達には欠かせないエッセンスであるということをお伝えしてきましたが、みなさんは、用具を調整したり、カスタマイズすることによる上達の早さの違いをご存じでしょうか?
スノーボードの用具は買ったままの状態では、その機能を100%いかすことができず、その用具を自分の体格や滑りにカスタマイズして使いやすくし、その機能の良さを引き出すことによって早く上達することが可能となります。以下へ用具カスタマイズの代表例を記します。

スノーボード: チューンナップ(エッジ、滑走)
ブーツ: ひもやバックルの締め具合、足首の前傾角度、等
ブーツ: インナー、インソール(底敷き)
バインディング: ハイバック(フォワードリーン)の調整、ボードへのセッティング、ブーツとのセッティング

先日の見直しキャンプ(ホワイトワールド尾瀬岩鞍)にて、上記の項目を見直したとたんに、殆どの人がいままでと違った力強い滑りに変わりました。それは、自分の体や技術に用具をあわせたことで、ボードの上で動きやすくなり、力がロス無くボードに伝わるようになり、バランスがとれるようになったためです。アルペンスタイルの用具におけるカスタマイズは常識となっていますが、ここ最近進化を続けるフリースタイルの用具の調整が、上達の早さにあたえる影響が大きいことをあらためて感じました。また、これらのことは早い上達を助けるばかりか安全に楽しくスノーボードを楽しむにはとても大事な要素となります。
2月中旬に”見直しスノーボードキャンプ(シーズン中間編)を開催しますので、早い上達に興味のある方は是非ご参加いただければと思います。

今回行ったカスタマイズで一番効果があったのが、足の裏に敷くインソールの使用でした。現在イチオシとしている、BMZのインソールを試してもらったところ、今までカービングができずにボードがずれていた人にも効果があり、力強いカービングに変わりました。人それぞれ足の形が異なるため、合う人と合わない人がいますが、”動ける足”を作り出すBMZのインソールは、ボードを踏むことを助けるばかりか力強いカービングを実現するアイテムとしては最適です。興味のある方は、K'sスノーボードスクール(ホワイトワールド尾瀬岩鞍)のテストセンターにて随時テストすることが可能ですので、是非とも一度試してみてはいかがでしょうか?(自分にあったインソールをチョイスするには、約1時間程で2〜3種類の機種を試すことで可能です)

次回もまた皆さんのお役に立てるようなことをお話したいと思います。
楽しみにしておいてくださいね。
2010年01月01日(金) No.53 (コラム)

No. PASS