佐々木耕司コラム

「室内スキー場での上達の仕方」について


皆さんこんにちは。K-snow JAPAN代表の佐々木耕司です。ここ最近は、朝晩の冷え込みが少しずつ厳しくなり、もうすぐ冬の訪れと思うとなんだかわくわくしてしまう今日この頃です。昨年までいたカルガリーは、一気に寒くなって冬になり、一気に暑くなって夏になるというような気候でしたが、それと比べて日本の気候はゆっくりと季節が変わっていくため、とても過ごしやすく秋と春が長いためか食べ物が本当に美味しく感じます。

先日、ゴルフの日本一を決める日本オープンが家の近所で開催されたため、練習日を見に行ってきました。行く前は、トップゴルファーの練習風景をメインに見に行くつもりでしたが、行ってみるといつのまにか石川遼君を取り囲む多くのギャラリーと一緒にコースを回ってしまいました。現在、絶大な人気がある彼の魅力は、思い切りが良く、歯切れの良いスウィングから打ち出されるボールの弾道や、失敗を恐れずに果敢に攻めていくプレースタイルで、世界ナンバーワンプレーヤーのタイガーウッズのようです。(聞くところによると遼君はタイガーにもひけをとらないほど練習熱心だそうです)ゴルフはミスをするスポーツといわれており、あの小さいボールを打ちながらいかにミスを少なくし、ミスをした際に上手にリカバリーできるかを競い合うものです。彼の練習の様子を見て感心したことは、彼の持っているセンスや技術の高さは勿論ですが、各ホールで冒しやすいミスをあらかじめ予測して、そうならないようにするには、どこへ打ったらよいか、ミスをしたらどうしたらよいか、と言うことを自分のプレースタイルに照らし合わせ、それを高い次元で想定して練習ラウンドを行っていたことでした。
今回実際に本人を見たことで、多くの練習量や子供のころからの積み重ねてきたゴルフへの取り組み方以外にある、彼の急速な成長や進化を支えているものを改めて発見するできました。是非ともこのことを今後自分のチームの選手育成に役立てていきたいと思います。

さて今回は、「室内スキー場での上達の仕方」についてお話ししたいと思います。
先日、3日間に渡り愛媛県のアクロス重信にて開催したK-snowスノーボードキャンプでは、フリーライディング、GSの基礎、SLの基礎を行いました。
その中でも特にフォーカスして行ったことは、スノーボードの大基本である下肢にてボードを操作する動きでした。距離の短い室内スキー場では、人にぶつかったり止まりきれずに壁にぶつかったりすることを警戒するあまり、どうしても急な操作をしがちで、それは上半身主体の操作となりやすく、バランスを崩し転倒しやすくなります。それでは、どうしたら下肢主体の動きをマスターできるかと言うと、まずはスノーボードの運動の原理である”落下”を利用しながら滑ること。
次に、下肢主体の動きとなるようにとにかく脚を大きく使うと言うことが大切です。

用具については操作しやすいもの、扱いやすいものを使う方が早い上達が望めます。野外の広大なスキー場で滑るときに使うような長いボードや硬いブーツで室内スキー場を滑ると、スピードが不足してしまうのでどうしても上半身主体の操作となり、それを多く行っていくと上半身主体の操作のくせが 身についてしまうので注意が必要です。

K-snowでは、室内レッスン、野外レッスンとそれぞれの練習環境に応じた適切な技術指導を行っていますので、早い上達を望まれる方は是非とも一度レッスンを受講されてみてはいかがでしょうか?

次回もまた皆さんのお役に立てるようなことをお話したいと思います。
楽しみにしておいてくださいね。
2009年11月01日(日) No.50 (コラム)

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