佐々木耕司コラム

「用具と技術の上達の関係、正しい用具選び」について


皆さんこんにちは。K-snow JAPAN代表の佐々木耕司です。毎回メールマガジンをご愛読いただきましてありがとうございます。おかげさまで記念すべき100号を迎えることができました。これからも継続していき、200号、300号と配信し続けていきたいと思いますので、どうぞお付き合いの程よろしくお願いいたします。

先日、ニュージーランドキャンプから帰国し、3年ぶりとなる日本の秋を満喫しています。カルガリーで過ごしていた時の9月は、寒い日(最低気温が0度程度)が多く、日本の初冬のような気候の中、長袖長ズボンにジャケット着用は必修であった服装から比べると、日本はかなり暖かいため、軽装で快適に過ごせています。もう一つ、久しぶりの日本滞在で感動したことは、何と言っても野菜とお米がおいし〜い!
ということです。カナダやニュージーランドでも主食は、お米を食べていましたが、向こうのお米は炊きたての時はまあまあなのですが、少し時間が立つと水分が飛んでしまいすぐにぱさぱさとなり、そのままの冷や飯ではとても食べられないほどでしたが、日本のお米は冷えてもみずみずしく味がありとても美味しいです。これから食欲の秋の季節となるので、食べ過ぎには注意したいと思う今日この頃です。

さて、今回は”用具と技術の上達の関係、正しい用具選び”についてお話ししたいと思います。皆さんは、スノーボードの用具が技術の上達に与える影響がどれだけあるかご存じでしょうか?
スノーボードの用具は、スノーボード、バインディング、ブーツ、ウェアー、グローブ、ゴーグル、ヘルメットなどがあげられます。
スノーボードは、これらの用具を身につけて雪の上を滑るスポーツです。
各個人の体格や技術レベル、滑走環境に適したものを使用する場合とそうでない場合では、大きく技術の上達のスピードが異なります。
例えば、

・自分の体格や滑りのスタイルにあっていないタイプのスノーボードを使用した場合そのボードに乗り慣れるのに10数日を要してしまい、気づいたらシーズンの終わりとなってしまい、新しい技術の習得をすることができない。

・自分のサイズよりもかなり大きいサイズのブーツを使用した場合ブーツで力が吸収されてしまい、パワーの伝達がうまくできず、その結果ボードをうまくコントロールすることができず、転倒したり安定して滑ることができなくなってしまう。

などがあげられます。

スノーボードは両足が固定された状態で不安定な雪の上を滑り降りるバランススポーツであるため、自分にあった用具を使用することで無駄のない運動や効率のよいボード操作を覚え、雪上でのバランス感覚を養うことが容易となります。そのためには、自分にあった用具を使うことが大切で、早い技術の修得を手助けします。

自分にあった用具についての項目を以下に記しますと:・技術レベル、滑走スピード・体系、身体のサイズ・滑りの種目(スタイル)・主に滑走するスキー場の地形、雪質・年間滑走できる日数・など


個人に適した用具の選びの代表例については、以下のようになります。

◆スノーボード:滑走スピードや種目に応じたモデルを選ぶことが大切です。
例)ジュニアには、ジュニアの体系(ボードの幅、かたさ)にあったもの、フリーランをメインで行うにはハイスピード滑走で扱いやすいもの、ハーフパイプやパークライドには、操作性がよく乗りやすいものをチョイスとよいでしょう。

◆ブーツ:自分の足形にあったもの、滑りの種類(フリーライディング、パークライド等)に適した物

◆バインディング:ブーツとの相性のよいもの。自分の好みのかたさ(やわらかい、かたい)

◆ウェアー:自分が主に滑る環境(気温{暖かい、寒い}、雪質{乾いた雪、しめった雪、雨})に適して保温性があり乾きやすいもの。

◆グローブ:自分の手にフィットしたもの。ウェアー同等。
◆ゴーグル:自分の顔にフィットしたもの、見やすいレンズをそなえたもの。
◆ヘルメット:安全性にすぐれ、自分の頭にフィットしたもの。

K-snow JAPANが行う雪上キャンプやオフトレにて上記に関する質問相談を受けておりますが、10月24日に千葉県で行う予定の交流会では、豊富な知識を持つプロショップレグナの松崎店長もいらっしゃるので、用具販売のプロからの意見を聞けたり、より深いところまでのディスカッションができるチャンスです。
是非ともご参加いただき、今シーズン、スノーボードの早い上達を目指してみてはいかがでしょうか?
次回もまた皆さんのお役に立てるようなことをお話したいと思います。
楽しみにしておいてくださいね。
2009年10月01日(木) No.49 (コラム)

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