佐々木耕司コラム

「スポーツが上達する環境」について


皆さんこんにちは。K-snow JAPAN代表の佐々木耕司です。先日までカナダへ出張&現地にいる家族に会いにいってきました。新型インフルエンザへの感染予防のためにマスクを装着しましたが、報道されているよりも少ない装着率に少し驚きました。カナダへの行きは乗客の約2〜3割程度のアジア人のみで、帰りは乗客の約0.5割程度のアジア人のみと乗務員で、欧米人でマスクを装着している人は皆無でした。また、カナダの玄関口であるバンクーバー空港でマスクをしている人はほとんどいなく(地上係員でさえしていない、成田空港では約7割の方が装着していた)、マスクを装着してカートを押している私は、まるでキャリア(感染者)かのような冷たい視線でじろじろと見られたため、何度もマスクを外してしまいたいと思うほどでしたが、日本に帰国してからすぐにアクロスでのスノーボードキャンプがあることや、狭い機内での感染のこと考えマスクを装着し続けました。
日本とくらべて大きく異なるこのような現地の状況は、通常のかぜやインフルエンザと同等もしくはそれ以下というカナダの認識からくるもので、通常のインフルエンザの方が発生率や死亡率が多く、今回の新型インフルエンザはそれと比べると極端に少ないため、もし、通常のものを上回るような事態になってからの政府等の対応に従えばよいというものでした。現地のテレビ報道は、日本の報道と比べ10分の一程度の頻度であり、それでさえ、現地カナダ人からいわせれば少し過剰報道と感じられているようでした。

さて、今回は「スポーツが上達する環境」についてお話ししたいと思います。
その人に適した、スポーツが上達する環境とはどのようなものか、ご存じでしょうか?スポーツには大きく分けて個人スポーツと団体スポーツがありますが、今回は個人スポーツについて考えていきたいと思います。
ほとんどのスポーツは用意された環境とルールの中で自己のベストパフォーマンスを発揮して競うものであり、その環境とルールに適合するようトレーニングを行います。たとえば、スケートや水泳やテニス等つねに同じ規格のフィールドの中で行うものと、ゴルフやスキーレース、スノーボードレース等、環境が変化する中で行うものがあります。実際のトレーニングでは、適したトレーニング環境の中で、最良のトレーニングを行うことが上達のスピードに大きく影響します。
例えばテニスを例にあげて考えてみると、自分自身で全てを行う場合とコーチ等に習う方法があります。前者については、まず適したトレーニング施設を探し、スウィングの基本を本やDVDから学び、次に一人で壁打ち等を行い、その次に友人や知人と対戦しながら上達していくという方法があり、費用はさほどかからずのんびりと上達していきますが、自身で分析したりトレーニング方法を見つけていく必要があるため多くの知識と経験が必要になります。
後者は、最初からテニススクールに入ってインストラクターに習っていく方法であり、費用はかかりますが、コーチから提供される無駄のないトレーニング方法を行っていくことで早い上達が可能となります。

スノーボードに置き換えてみるとやはり同様のことが言えますが、唯一テニス等と違うことは、滑る環境(気温や雪質、斜面、起伏、天候等)が常に同じではないことです。これらの中で早く安全に上達するには、良いトレーニング環境にて最良のトレーニングを行うこと、すなわち経験と知識が豊富なコーチやインストラクターに習うことが近道となります。
スポーツを上達するために、自身で行っていくかコーチ等から習うかは、その人の目標とライフスタイルに関連します。

スノーボードにおいてコーチ等から習う環境で上達したい方は、K-snow JAPANにて経験と知識が豊富な指導員が対応する、さまざまなトレーニングコースを用意していますので、上達環境のひとつとして是非一度ご参加していただければと思います。

次回もまた皆さんのお役に立てるようなことをお話したいと思います。
楽しみにしておいてくださいね。
2009年06月01日(月) No.45 (コラム)

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