佐々木耕司コラム

「上手なボード選びとオススメの試乗の方法」について


皆さんこんにちは。K-snow JAPAN代表の佐々木耕司です。ここ数日、朝晩肌寒い陽気となっていますが、皆様いかがお過ごしですか?
ここホワイトワールド尾瀬岩鞍は、花冷えの寒さの冷え込みのため、朝の西山ゲレンデはGoodコンディションとなっています。3月24日、25日のジュニアトレーニングでは、両日とも快晴の中、約15cmの新雪を朝一番で滑ることができました。この時期に、これは岩鞍では初めてのことで、久しぶりにスノーボーディングの醍醐味を味わうことができました。
そして、その週末の志賀高原一の瀬スキー場での”見直しレーシングキャンプ”においても、朝一番の滑走にて20cmのパウダースノーを滑走することができました。2月のハイシーズンを思わせるほどのグッドコンディションの中、キャンプの目的である、シーズン最後の技術の確認と来期へ向けてのテーマ作りが明確となり、参加された方のモチベーションの向上のお役に立てたことと思います。

さて、今回は「上手なボード選びとオススメの試乗の方法」についてお話ししたいと思います。
スノーボードの試乗会にて、ボードの性能を理解して自分にあったボードを探す方法をご存じでしょうか?スノーボードはさまざまな性能のものがあり、乗る位置や乗り方がそれぞれ異なります。たとえば、ボードが作られている材料やその製造方法によって、乗り味が堅いものやマイルドなもの、滑走時の安定感、操作感、等、滑走時に感じる感覚がそれぞれあり、それは、同じボードに乗っている時にも、少し前よりに乗るのと後ろよりに乗るのでは、乗りやすさが異なることが多々あります。乗り方についても同様で、アグレッシブに動くのとスムーズに静かに動くのを比べると、ボードの挙動や体の安定感が異なります。各ボードには、そのボードの性能を最大限に発揮できる乗り位置や乗り方がありますので、そのポイント(場所)とそのボードの性能やその性能を発揮するための乗り方(運動)を理解することが先決で、それらは、事前にカタログ等で情報を集めたりそのボードに詳しい人(メーカーやショップのスタッフ等)に尋ねてみると良いでしょう。実際に試乗する際の注意点としては、常に同じ手順で滑走し、その後、乗り位置を変えたり乗り方を変えたりしてそのボードの特性や他のボードとの違いを見つけだすことです。1例をあげると以下のような事柄をまずはボードのセンターで行い、その後、前気味や後ろ気味に乗って行ったり、運動方法を変えて激しくしたり静かにしたりして試してみると良いでしょう。
ロングターン、ショートターン、カービングターン、スライドターン、オーリー、ノーリー、スィッチ、180°。
そして忘れてはいけないこととして、試乗した後に必ず今の自分のボードと乗り比べてみることです。試乗会は、春のスノーコンディションで行うことが多く、実際に滑走するハイシーズンとは気温や雪質、雪温が異なりますので、堅い雪やしまった雪での滑走感をイメージすることも大切となります。
これらのイメージを育てていくには、同じボードでさまざまなコンディションを滑走して、そのフィーリングやボードの挙動を感じ、それを鮮明に覚えておくことが大切です。シーズン終盤ですが、まだまだ雪は残っていて上手なボード選びを身につけることが可能ですので、まず最初に春のコンディションにおけるそれらを感じ、来シーズンの最初および中間のものと比較して、イメージ能力を向上にトライしみてはいかがでしょうか?
(同じ用具状況{ボード、同じエッジ角度、ブーツ、バインディング}で滑ることが必修です)

世界最速スペックのケスラーボードの試乗会および乗り方講習が4月に開催されますので、興味のある方は是非ともご参加いただき、上手なボード選びとオススメの試乗の方法を試してみてはいかがでしょうか?
次回もまた皆さんのお役に立てるようなことをお話したいと思います。
楽しみにしておいてくださいね。
2009年04月01日(水) No.42 (コラム)

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