佐々木耕司コラム

「国体での初のスノーボード競技開催」について


皆さんこんにちは。K-snow JAPAN代表の佐々木耕司です。
ここ最近、寒い日や暖かい日が交互に訪れ気温の変動の著しい天気が続いていますが、みなさんいかがお過ごしですか?私は十分に積雪のあるホワイトワールド尾瀬岩鞍にて、レッスンを通じてスノーボードを楽しみながら上達を望むお客様と一緒にスノーボードを滑っています。ここ数年では一番と思えるほど多くスノーボード滑走したため、軽い筋肉痛になる日が多いシーズンとなっています。

さて今回は、「国体での初のスノーボード競技開催」についてお話ししたいと思います。バンクーバーオリンピック開催まで1年を切り、ウィンタースポーツがテレビで多く報道されるようになってきました。その中、私にとって歴史的なイベントが開催されました。それは”トキめき新潟国体”にてスノーボード競技が初めて実施されたことです。それは、2会場にて2競技が開催されました。ジャイアントスラロームは赤倉観光リゾートスキー場にて約275名のエントリーにて、スノーボードクロスは妙高杉ノ原スキー場にて240名のエントリーにて開催されました。今回はデモスポ(デモンストレーションとしてのスポーツ行事)の位置づけとして、SAJやJSBAという競技団体に関係無く個人のエントリーにて行われました。1998年に長野オリンピックが開催されてから、関係者の長年の悲願であった国体でのスノーボード競技が開催。この後2,3回の実績を積み正式種目となれば、インターハイや全国中学大会と発展していく可能性があり、競技者の拡大やスポーツとしての認知度がアップすることにより、ファッションやレジャーとしてのスノーボードだけでは無くスポーツとして社会から認められることになり、スノーボードがより発展していくことがおおいに期待されます。
栄えある第1回目の国体(ジャイアントスラローム競技)にて、私は技術代表として、地元赤倉のスタッフの方と共に大会運営のお手伝いをさせていただき、多くのことを学ばせていただきました。このような機会を与えていただいた(財)全日本スキー連盟スノーボード部の関係各位に感謝いたします。
大会の前日に30cmほどの積雪がありましたが、多くの公認大会実施の実績の

ある地元のスタッフや自衛隊の皆さんのチームワークの良さに助けられ、無事に大会を終了することができました。今大会コースは標高差263m、全長約957m、37旗門というとても長く本格的なバーンにて行われたため、参加者の中にはこれほど長い距離のポールを滑ったことが初めてという人もいたようでしたが、大勢の大会スタッフにて整備されたコースを、単独で滑走し、その楽しさを十分に味わうことができたことと思います。成年男子の1本目は、198名のエントリーがあり、2本目は100人にて争われ、フィリップ30(1本目の順位のトップ30位は逆順にて滑る)という競技方法で行われました。今までのスノーボードの大会はほとんどフィリップ15で行われ、今回、国体特別ルールでフィリップ30を初めて採用しましたが、1番出走の選手と30番出走の選手のコースコンディションが異なり、最後まで順位がわからないシーソーゲームの展開となり、参加している選手や見ている人にとって、とても見応えのあるレースとなりました。

大会を終えてみて、、、スノーボード競技を今回初めて開催するという妙高赤倉のスタッフの動きの迅速さや、タイムスジュール通りに進む大会運営のスムーズさに脱帽しました。
表彰式は、成年男子、成年女子、少年男子、少年女子というカテゴリーにて行われました。その時にみた各選手の笑顔は、とても輝いており、満足に満ちたものであり、スポーツの持つ魅力やスノーボードの魅力の大きさを改めて再認識させられました。来年は札幌で開催される予定ですので、是非とも多くの方が参加されることを楽しみにしています。K-snow JAPANでは、今回国体種目となったジャイアントスラロームとスノーボードクロスのトレーニング環境を用意し安全に楽しいレッスンを行っておりますので、興味のある方は是非ともご参加いただければ嬉しく思います。

次回もまた皆さんのお役に立てるようなことをお話したいと思います。
楽しみにしておいてくださいね。
2009年03月01日(日) No.40 (コラム)

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