佐々木耕司コラム

「サマーキャンプの効果」について


皆さんこんにちは。K-snow JAPAN代表の佐々木耕司です。こちらカルガリーは、春の陽気となり暖かく過ごしやすくなりましたが、日中に20度となる暖かい春日になったと思ったら、翌日はマイナス2度で雪が20cm降る冬日になったりと、ここの特徴である気温差の多い日が続いています。
最近では、晴れた日に半袖半ズボンでランニングをしている人を多く見かけるようになり、夏の訪れが早いように感じています。

今こちらのテレビや街で大きくクローズアップされているビックイベントが開催されています。それは、地元の”カルガリーフレームス”が善戦しているナショナルホッケーリーグ(NHL)のプレーオフ(スタンレーカップ)が始まったことす。プレーオフとは、10月初旬から4月までのレギュラーシーズンが終わった後に、西と東のカンファレンスの上位8チームの計16チームで再度試合を行い、改めて順位を決めて世界一を決定するというものです。
カルガリーフレームスはレギュラーシーズンの成績が7位であったので、2位のSan Jose Sharksと7戦4勝制で試合を行っています。現在2勝1敗と優位に立っているため、地元カルガリーでは大変盛り上がっていて、チームウェアーの真っ赤なシャツを来た人たちやフレームスの旗(あちこちのストアーで販売している)をなびかせて走る自動車をとても多く見かけます。
子供達の学校でもその話題でもちきりとなっており、彼らは次の試合をテレビでみることをとても心待ちにしています。私と息子のお気に入りは、フレームスのゴーリー(ゴールキーパー)で、相手の猛攻を防御する姿がとてもかっこ良いので彼に注目して観戦しています。このような盛り上がりは、日本のプロ野球で阪神タイガースが日本シリーズで戦っている時のことを思い出しました。野球とホッケーの双方に共通していることとして、テレビのゴールデンタイムで生中継され、ホームとアウェーにて7戦4勝制で試合が行われ、そのスポーツを多くの子供達が行っていて競技人口が多いスポーツであることだと思いました。(今の日本ですとサッカーがそれにあてはまるように思います)これらを観戦して思ったことですが、スポーツの持つ魅力やスポーツマンシップは、人を魅了し勇気と感動を与え、健全な社会生活に大きく関与しており、北米ではそれが一つの文化として人間が暮らしていく上で必要不可欠なものとして認められており、日本にもこのように文化として浸透する日が来て欲しいと切望します。

さて、今回は「サマーキャンプの効果について」お話しします。
カナダでは、6月末で小学校等が終了して7月と8月は夏休みとなるため、さまざまサマーキャンプが開催されます。(カルガリーでは、アイスホッケー、アウトドアサッカー、水泳、体操、インドアクライミング、等が開催されます)サマーキャンプの目的としては、基礎体力の維持はもちろんのこと、集中して技術を習得すること、他の人と同じスポーツを楽しみながら励まし競い合うことやいろいろな刺激を受けたりと相乗効果での上達が可能となるばかりでなく、その土地の人とのふれ合いや異文化に接することで感性が磨かれたり、コミュニケーション能力の向上に役に立ちます。

スノーボードのサマーキャンプの効果は、基本技術の確認や自己技術の修正はもとより、冬に身につけた技術の維持や新しい技術の習得におおいに役立ちます。
冬がメインシーズンとなるこのスポーツで夏季に滑ることは大きなメリットとアドバンテージが与えられることは間違いありません。
K-snow主催のニュージーランド(現地はもちろん冬)でのサマーキャンプ(長期:選手コース)では、テクニック(滑走技術)のコーチングばかりでなく、上達に欠かせない要素である、フィジカル(体力や身体に関すること)、用具、コーチングの上手な受け方&活用方法、長期キャンプでの体調管理、栄養について、メンタル(やる気がないときに集中する方法、他)、自己体調管理方法、等、をキャンプ初参加者からハイパフォーマンス選手までのすべてレベルに対応して用意しています。ご興味のある方は、是非参加してみてはいかがでしょうか?

関連事項として過去のコラムにて記述していますので参考にしていただければと思います。
・2004年8月1日「夏の雪上トレーニングの効果(一般編)」
・2006年7月1日「サマーキャンプ」

次回もまた皆さんのお役に立てるようなことをお話したいと思います。
楽しみにしておいてくださいね。
2008年04月16日(水) No.27 (コラム)

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