佐々木耕司コラム

「勝負=勝つこと」について


皆さんこんにちは。K-snow JAPAN代表の佐々木耕司です。今年の北米はとても暖かく積雪の少ないスキー場が多い状態で、昨年のヨーロッパの雪が少なく北米が多い時の状態と比べると逆転現象となっており、異常気象の原因である地球温暖化はさらに進行しているようです。
先日カルガリーの街で見た光景ですが、コンビニエンスストアーへ買い物へ行った人の無人の車のマフラーから、もくもくと排気ガスがでていました。たった1秒、エンジンキーをOFFにするゆとりがあればと切なく思いました。

私は都市内の移動においては進んで公共機関を利用しています。先日バスに乗車した際、バスが停車するたびにエンジンを止める光景を見て、数年前にヨーロッパで駐車中のアイドリング禁止の法律があるということを知った時のことを思い出しました。世界で最初にゴミの分別を始めたりと環境問題に対して意識の高いヨーロッパと比べて、北米の環境問題に対する意識は低いと実感しています。その一例をお話ししますと、北米のトイレ(一般家庭以外)には手洗い後に手を拭くためのペーパータオルが常設されているところが多々あり、驚くことにボタンを押すと、電動でペーパーが出てくるものも少なくありません。個人でハンカチを持参して使用すればすむことなのに・・・。ヨーロッパの人たちが一枚のハンカチで手を拭いたり、鼻をかんだりしているのに比べて、これは資源の無駄遣い(紙=材料である木の伐採につながり、電力=火力発電の場合に多くのCO2を排出します)であり、温暖化に直接つながることであるため、私はそのペーパーを使用しないようにしています。自分の息子にもこのことを理解してもらい、備え付けのペーパーを利用せずに持参したハンカチを使用するようにこころがけています。
最近感じたことですが、普段生活していく上で便利だと思うことのほとんどが無駄なことが多く、環境破壊につながっているように感じて来ました。
今年の目標として、そのようなことをみんなで減らすように努力していこうと心がけています。

さて、今回は、「勝負=勝つこと」についてお話しします。勝負においてどうしたら勝つことが出来るかご存じでしょうか?
勝負とは文字通り勝つものと負けるものが存在し、対戦競技の場合は相手に負けたものが敗者となり、個人競技の場合は優勝した一人の勝者以外が敗者となります。
人間は弱い生き物ですので、勝負で負けた際に自分を正当化するためにさまざまな理由を探します。例えば、予選では良かったのに、体調が悪かった、運が悪かった、とても競技を楽しめました、など...
このような発言(正当化するための)のほとんどが言い訳であることが少なくありません。まず負けたという事実を真摯に受け止め、その原因を分析し、それらを克服するためさらなる努力(練習)をすることが勝つことへの近道と考えます。もし負けた場合、負けた自分を責めて追い込む必要は全くありません。勝負では、勝つことに比べて負けることの方が圧倒的に多いのですから、自分を信じてコツコツと前に向かって進んでさえいれば、必ず勝つチャンスはくるものです。

私が現役時代に感じたこととして、勝負に負けて腐ってしまい後ろ向きになっている人には、決して勝利の女神は微笑んでくれず、「勝ちたい」という思いをだれよりも一番強く思い、負けた理由を悟り、それに向けてあらゆる努力をした人に、勝利の女神が微笑んでくれるようです。

次回もまた皆さんのお役に立てるようなことをお話したいと思います。
楽しみにしておいてくださいね。
2008年01月15日(火) No.21 (コラム)

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