佐々木耕司コラム

「スノーボードの本質1」について


皆さんこんにちは。K-snow JAPAN代表の佐々木耕司です。コーチング留学先のカルガリーの気候は、最高気温マイナス5℃、最低気温マイナス17℃とすでに真冬モードです。今週末はさらに気温が下がり、最高気温マイナス17℃、最低気温マイナス26℃の予報となっており、現役選手時代に北米東側で味わった極寒の訪れを今から覚悟して過ごしています。
先日、研修の一環である雪上トレーニングにてBanffのNorquayスキー場に行ってきました。今年は昨年とは対象的に北米は積雪が少ない(ヨーロッパは大雪)影響で2コースのみのオープンでしたが、バーンはほぼ人工降雪で固められた状態のグッドコンディションのために多くスキーレーシングチームがトレーニングをしていました。JAPANのアルペンスキー女子ジュニアチームもトレーニングを行っており、川口コーチとJISS(東京)でのメンタル講習以来の再会をしました。(彼らは3年前からここでトレーニング合宿を行っているそうで、あと3週間滑り込んでから日本へ帰国する予定とのことです)

さて今回は「スノーボードの本質1」についてお話ししたいと思います。
スノースポーツであるスノーボードやスキーの本質とはいったい何かご存じでしょうか?スノーボードやスキーは、山の上から下へ滑落していくスポーツです。アウトドアの大自然の中、自分の思い通りのイメージで滑走し、山を滑りきった時の達成感は言葉では言い表せないほどのものであり、それに魅了される方は少なくありません。実際、その達成感を得るために多くの時間とお金を費やし、欧米では冬の代表的スポーツとなる程です。山を滑りきるということは山頂から麓まで滑り降りること、すなわち”落下していくこと”であり、これが正にスノーボードの本質の一つであると言えます。自身の限界スピードの範囲内で、安全に好きなところを好きなように滑り降りられたときに大きな達成感を味わうことができます。
スノーボードの向きを斜面の下に向ける程滑走スピードが速くなり、斜面の下方向に対して直角に向ければスピードは遅くなります。ターンをしている場合は、ターンが大きくなればスピードは速くなり、ターンが小さくなればスピードは遅くなります。自分のスピードコントロール能力を上げたり、ターンの精度を上げたり、景色を見ながら滑り降りたり等と楽しみ方はさまざまですが、いずれも山を滑り降りるということにかわりなく、一枚のスノーボードの上でバランスを取りながら、すべり降りる(落下していく)ということがスノーボードの本質であり、皆が楽しく魅了されることの一つです。
我がホームゲレンデのホワイトワールド尾瀬岩鞍は、関東唯一の広さと標高差(ゴンドラ完備)を誇るスキー場であり”落下”を楽しみながら滑るにはもってこいのスキー場ですので、是非お越しいただき、さまざまなバーンを滑りきり、大きな達成感と満足感を持ち帰って頂ければと思います。
今シーズンは纏まった雪が降る予報ですので、是非とも一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
私のおすすめのコースとしては、全長3000mオーバーを誇る「ミルキーウェイコース」と徐々に斜度が増してきて最後は別世界の雪質を誇る西山ゲレンデに滑り降りる「ななかまどコース」です。詳細は下記から動画等でみることができます。
http://www.oze-iwakura.co.jp/map/map.html

次回もまた皆さんのお役に立てるようなことをお話したいと思います。
楽しみにしておいてくださいね。
2007年12月01日(土) No.18 (コラム)

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