佐々木耕司コラム

「自己(健康)管理」について


皆さんこんにちは。K-snow JAPAN代表の佐々木耕司です。先日、毎年恒例のニュージーランドキャンプが終了しました。今年のMt.Huttは積雪はそこそこでしたが、冷え込みの厳しい日が多くありグッドコンディションの中、さまざまなビジョンからアプローチしたレッスンを行うことができたり、マンデースノーボードレース(昨年は1回しか開催されなかった)が3回開催され、キャンプ参加者の約半数が大会に出場してトレーニングには代え難い貴重な経験を積み、仲間と競いあうことで多いに盛り上がったことなど、キャンプに参加して多くの収穫を得るとともに、スノーボードというスポーツの醍醐味を味わい楽しみながら上達できていれば嬉しく思います。

さて今回は、「自己(健康)管理」についてお話ししたいと思います。
人間とは弱い生き物であり、好きなことや興味のあることしかせず、嫌いなことや興味のないことは行わないということが多々あります。あまり遠回りをせずに自分の目標に近づいていくためには、自己(健康)管理を行っていくことが必要不可欠であると考えます。

ジュニア期の選手を見ているとそのような言動が顕著にあられていると感じます。年齢別に指導方法が異なり、「嫌いなこと等を行うと、こういう結果になるから是非チャレンジしてごらん」という場合や、「それをしないと君の好きなことさせないように制限するよ」と条件をつけて強制的に行わせる場合があります。本来は前者のようなポジティブな言動で心情に伝わり本人の意志で行うのが理想ですが、時には怪我や病気を防ぐため、大きな失敗をしないために後者のような接し方となってしまうことがあります。いずれもそのジュニアの目標に対しての指導であり、それらが最終的には近道になると信じて接しています。
また、指導者が良いことであると思い、その子のためになると思ってアドバイスしたことでも、それを受け入れられる能力や思考力が、それぞれ育った家庭環境などにより異なることを実感しています。

当キャンプに参加される成人の方のほとんどは、安全に早く上達することを目指している方が多く、アドバイスに対してとても忠実かつ真剣に取り組んで頂けるため、目標に向かって遠回りをせずに上達されています。これは指導者が与えたことを受け入れられるだけのしっかりとした思考力や能力が備わっているからであり、自分の目標のために自分を変える=自己(健康)管理することができるからです。
スノーボードにおいて下記のような人は怪我や病気で遠回りすることがあるので注意が必要です。

・ゲートが大好きだからゲート練習ばかりで基本練習をしない
・キッカーが好きだからキッカーの練習ばかりで基本練習をしない
・いつまでも滑っていたいから、休憩をとらない、昼食をとらない、水を飲まない

弊社のスノーボードキャンプでは、下記のことに留意して早い上達のお手伝いをしています。

・夏の長期キャンプ : 栄養と休養の大切さ、他
・高地でのキャンプ : 水分と時差調整の大切さ、他
・極寒でのキャンプ : 栄養と休養の取り方とウォーミングアップ方法、他

日本の冬では短期のキャンプがメインとなりますが、良い指導者(コーチやトレーナー)に相談したり、オフトレに参加して自己(健康)管理のための正しい知識を持ち、是非ともそれを実践して頂きながらキャンプへご参加いただき、目標に向けての早い上達を目指していただければうれしい限りです。

オフトレは10月21日あるいは27日あたりに予定しております。詳細が決まりましたら当WEBサイトにて公開致します。

次回もまた皆さんのお役に立てるようなことをお話したいと思います。
楽しみにしておいてくださいね。
2007年09月02日(日) No.15 (コラム)

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