佐々木耕司コラム

「来シーズンに向けたシーズンの締めくくり方」について


皆さんこんにちは。K-snow JAPAN代表の佐々木耕司です。過去最大規模と言われた暖冬に見舞われたシーズンでしたが、ホームゲレンデの尾瀬岩鞍にて、当初の予定通り4月1日まで営業ができたことを心より感謝しております。また、ホワイトワールド尾瀬岩鞍まで脚を運びスノーボードを楽しんで頂いた皆さまに心より感謝いたします。ありがとうございました。ホワイトワールド尾瀬岩鞍にはまだ豊富な積雪があり、4月8日まで滑走可能ですので滑り来ていただければうれしい限りです。

さて、今回は、「来シーズンに向けたシーズンの締めくくり方」についてお話ししたいと思います。
まず第1として「各々の目標の達成度」を確認することが大切となります。
それにより自分の目標がどこまで達成できたかを明確にすることができ、今シーズンの残りの滑走を有意義にすることができるとともに、来シーズンへ向けての準備が可能となります。
例として、今シーズンにバッジ検定2級の取得を目標としていて、それを取得できた場合は、次は1級の取得を目標として、もし取得ができなかった場合は、その原因を探求してその矯正の練習を一生懸命行うことが大切となります。

下記のことを確認(自己分析)することにより来シーズンの目標設定が容易となります。

<技術面>(滑走する際の)
・ 基本の確認「ポジション、運動」(うまくいかないことはなかったか?)
・ ウィークポイント(うまくいかないことはなかったか?)

<体力面>
・持久力(シーズン最後まで滑りきれたか?)
・専門体力(スノーボードで滑走するために必要な体力:特に疲れた箇所はなかったか?)

<メンタル>
・ 精神力(競技会等で自分の実力が発揮できたか?)
・ 根性(いやなことへ向き合いそれを乗り越えられたか?)

<用具面>
・ 用具の性能を存分に発揮した滑りができたか?
・ 今の用具が自分の目標にあっているか?
(もし、あっていない場合、自分の目標にあった用具はなにか?)
・ チューンナップは万全か?

もう少し具体的に考えてみると下記のようになります。
技術面での克服はまだまだ滑れる春のコンディションの中、正しい体の使い方のイメージを鮮明にするとともに、それを筋肉に覚え込ませることが大切です。
体力面については、自分の理想とする滑りに必要な体力を把握するとともに、春のアイスバーンや悪雪を滑ることで専門体力のパワーアップが可能です。(※体に傷害があったり、体のゆがみがある場合は、無理に滑走をせずにすみやかに治療に専念することが大切です)
メンタルについては、オフの間に体力トレーニングと一緒にメンタルを鍛えたり、各自にてメンタルトレーニングを行うとよいでしょう。
用具面については、信頼のおける指導者やチューンナップショップやプロショップのスタッフに相談をしてみるとよいでしょう。また、試乗会にていろいろなボードに乗ってみることでさまざまな発見がある場合がありますので、是非おすすめします。

以上のように雪上を滑走することにより多くのことを学んだり確認することが来シーズンへむけたシーズンの理想的な締めくくり方であると言えます。春に練習した者が来シーズンに伸びると言われていますので、目標へ向けてがんばっている方や目標を達成したい方は是非とも春の滑走量を増やすことをオススメ致します。

次回もまた皆さんのお役に立てるようなことをお話したいと思います。
楽しみにしておいてくださいね。
2007年04月01日(日) No.9 (コラム)

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