佐々木耕司コラム

「シーズンインに向けての準備」について


皆さんこんにちは。K-snow JAPAN代表の佐々木耕司です。朝晩冷え込む陽気となりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?先日群馬へ出張で行った時に、金精峠をぬけて栃木県の日光のとてもきれいな紅葉を見て、冬がもうすぐそこまで来ていることをあらためて実感しました。さて今回は、もう間もなくのシーズンの到来に向けてうずうずしている方のために「シーズンインに向けての準備」についてお話ししたいと思います。

スノーボードというスポーツは、雪の上を滑走するものなので、まずはそれに対する準備をしておく必要があります。それぞれを項目ごとに以下のように分け、簡単に説明してみたいと思います。

 ■用具
 ■体
 ■その他(栄養と睡眠)

1.用具
スノーボードは自分にあったものを選び、良く滑るようにしっかりと手入れ(チューンナップ)をすることが、安全で早い上達には大切です。そのためには、滑走面の汚れを取り除いたり、エッジの錆を落としたあとに、WAXをしっかりと塗り込みます。シーズン中の滑走日数が多い方は、何回滑っても滑走性を維持するため、及びスノーボードの性能をフルに発揮するためにも、是非ともプロによるチューンナップをオススメします。

2.体
まずケガを防ぐためにストレッチを行うことが大切です。関節の可動域を広く確保するためには、時間をかけてゆっくりと硬くなった筋肉をほぐします。その方法は、まず体を温めて(お風呂に入ったり、軽く走ったり)、正しい姿勢で伸ばしたい筋肉をしっかりと意識しながら、時間をかけながら(反動をつけたり短い時間で行わないように気をつけながら)しっかりとのばします。肩まわり、股関節を重点的に行うようにしてください。

次に、筋肉痛を防いだり、長い時間滑るためにもオフシーズンから定期的に運動することが大切です。日頃運動不足の方が、シーズン始めにいきなり滑り出すと筋肉痛を起こしやすいので、軽いウォーキングから始め、ジョギング→ランニングと運動をしていくことでスノーボードに必要な筋力がついていき、スムーズなシーズンインを迎えることができるようになります。運動を行っている方は、自体重を利用した運動(スクワット、腕立て伏せ、等)にて可動域を大きく確保することを意識しながら、筋力アップをオススメ致します。スピードを出して滑る方へは、体が後ろにそって遅れる事を防ぐためにも腹筋のトレーニングを特にオススメします。

3.その他
スノーボードというスポーツを行う前には、しっかりと睡眠をとることが怪我の防止や上達には大切です。例えば、これから長い時間走ったり、泳いだりすることがあるとすると、その前には皆さんしっかりと睡眠を取ることだと思います。体を動かすということはエネルギーが必要となりますので、しっかりと食事をとり栄養を摂取することが大切です。当たり前のことですが、運動する前には食事をして、こまめに水分補給をして体への負担を減らすことがパフォーマンスの向上とけがの防止につながります。朝食や昼食をとる時間がないからといって食事をとらないで滑り出すことのないように気をつけてください。滑り終わった後は、次の日に疲れを残さないためには、十分な栄養(特にたんぱく質)を摂取することとストレッチを行うことが大切です。タンパク質については、食事での摂取+アミノ酸を含むサプリメント等を上手に利用することが効果的であり、ストレッチについては、小分けにして何回も多くの回数を行うことが効果的です。

上記の事柄を参考にスムーズなシーズンインを迎え、快適なスノーボードライフをおくる事が出来ればうれしい限りです。次回もまた皆さんのお役に立てるようなことをお話したいと思います。楽しみにしておいてくださいね。

2006年11月01日(水) No.2 (コラム)

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