佐々木耕司コラム

「その他の横乗りスポーツの特徴とスノーボードに対する効果」について


皆さんこんにちは。K-snow JAPAN代表の佐々木耕司です。暑い夏も終わり涼しい秋となり始めましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

今回は、横乗りのスポーツについてのPart2として、”その他の横乗りスポーツの特徴とスノーボードに対する効果”についてお話ししたいと思います。 2005年10月のコラムでご紹介した”横乗りのスポーツについてPart1”では、横乗りの2つの向きについてお話ししましたが、今回はその他の横乗りのスポーツである、スケートボード、サーフィン、ウィンドサーフィンの特徴とスノーボードにおける効果について簡単に延べたいと思います。

まずは、それぞれの特徴としては下記のようなことが挙げられます。

1.スケートボード
アスファルト等の上をボードに乗り滑るものです。滑走性の良い車輪がついていて全長が短いため、つねにセンターに乗りボードを押さえていなければならないため、前後のバランスがとても難しいです。また、車輪が地面に接地しているため進行方法にズラしてボードの向きを変えにくいため、左右(つま先・かかと)のバランスが難しいです。

2.サーフィン
浮力を得た(スピードを出して走っている)状態でボードの上に立ち、常に変化する波の状況にあわせて乗り続けるものなので、バランスをとることがとても難しいです。

3.ウィンドサーフィン
ボードの上に立ち、風を受けられるようにセールを手でコントロールしながら水上を進んで行くものです。風の向きを敏感に感じ取り、全身でそれに対応する必要があるので、風と調和をとるバランスが難しいです。

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上記の横のりスポーツを行うことにより、スノーボードに対する良い効果を挙げるとと下記のようになります。

1.スケートボード
常に進行方向へ進みながら進路を変えていく(ボードをスライドしない)ため、カービングターンの際の体の動きを覚えやすいです。また、前後のバランスが難しく、常に両足でボードに圧を加えて押さえつけているようになるので、重心を下げると言うスノーボードに必要な要素を習得することが出来ます。但し、固いアスファルトの上で行うのでケガには細心の注意が必要です。

2.サーフィン
ボード上でバランスを崩した場合、水の上に落下するので、正しい横乗りの感覚を身に付けることができ、かつ不安定な足場の上で行うのでバランスを鍛えるにはもってこいです。素足でボードに乗るので、自分の足でボードを押さえる感覚を身につけることが出きます。また、上半身の筋力も養われるので、スノーボードにおける上肢のケガの予防にも役立ちます。

3.ウィンドサーフィン
風(外力)を利用してボードを操作するので、それに耐えるための全身運動となり、しっかりとした体軸の使い方をマスターすることが出来るようになります。それと同時に、風向き等を考えて進行していくために、”考えること”すなわち思考力を養うことが出来ます。

私自身は、これら3つのことを体験をするチャンスがありました。まだ未体験の方は、ご自身のスノーボードスタイルや、現状での得意・不得意なことを考慮し、是非ともご自身にあった横乗りトレーニングを取り入れる際の参考として頂ければ嬉しい限りです。
また別の機会に”横乗りスポーツのスノーボードオフトレーニングへの活用”についてお話ししたいと思います。

次回もまた皆さんのお役に立てるようなことをお話したいと思います。楽しみにしておいてくださいね。
2006年10月01日(日) No.2 (コラム)

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