「総合滑走能力」について
皆さんこんにちは。K-snow JAPAN代表の佐々木耕司です。現在私は、スノーボードキャンプ開催のために、南半球のニュージーランドで来ています。キャンプを開催している Mt.Huttスキー場のコンディションは、ここ15年ほどでもっとも多い積雪量でなんと190cmあります。
1週間ほど前は、朝晩の冷え込みが厳しい寒い日が続きましたが、ここ数日は春のような陽気が続き、日中に気温が15℃まで上がる日もありました。こちらの気候は昨冬の日本の気候と似たような状況で、積雪が始まる時期が早く多くの雪が降っていることから、この後も多くの雪が降ることを期待しております。
今回は、日本の皆さんへは季節的に少し早いですが、「総合滑走能力について」少しお話ししたいと思います。総合滑走能力とは、簡単に言うとさまざまな状況下で、ボードをコントロールして安定して滑れる能力を言います。スノーボードの場合、1枚の板に両足が固定されているので、バランスをとることが最重要となります。そのためには、正しいポジションで正しい運動を行いながら、変化する雪質や斜面の上でボードを巧みにコントロールし、しっかりとスピードコントロールをして滑走することが大切です。総合滑走能力の向上に必要なことの一部を以下に記します。
・ボードのセンターに乗る。
・脚部の動きをメインに使いボードをコントロールする。
・ターン技術にてしっかりとスピードコントロールをする。
・ボードの性能を生かした滑りをする。
・いろいろな雪に慣れる。
・さまざまな斜面に慣れる。
・スピードに慣れる。
・他
スノーボードがうまい人は、スピードに強く、バランスが良く、高い次元で滑走することができる能力を備えています。つまり、スノーボードがうまい人でターンが下手な人はいませんし、空中バランスが悪い人もいません。スノーボードの競技はさまざまな種目がありますが、どの種目においてもトップの選手は総合滑走能力が高く、その種目の特性に長けていてスノーボードがうまい選手です。
総合滑走能力を向上させるためには、まずしっかりとした基本を身につけ、さまざまな状況下でたくさん滑り、多くの経験を積むことが近道となるのです。
集中して総合滑走能力を高める海外キャンプをK-snow JAPANでは開催しています。現在開催中の夏のニュージーランドキャンプでは、基本トレーニングをメインに行い、秋のヨーロッパキャンプでは応用・実践トレーニングを行い、さまざまな状況で多くの滑走経験を積めるトレーニング環境を構築しています。興味がある方は、お問合せ頂ければと思います。
次回もまた皆さんのお役に立てるようなことをお話したいと思います。楽しみにしておいてくださいね。
2006年08月01日(火)
No.2
(コラム)
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