佐々木耕司コラム

「タイム計測」について


皆さんこんにちは。K-snow JAPAN代表の佐々木耕司です。私は今、毎年開催しているGWスノーボードキャンプのため志賀高原へ来ています。今年の志賀高原は、驚くことにまだ1m70cmもの積雪があります。
これは、4月に入り通常は雨が降るところが毎週末雪となり、また、気温がそれほど上がらなかったことに影響しているそうです。
毎年GWにスノーボードキャンプを行っていますが、これほど豊富な積雪で、雪質の良いシーズンは初めてです。先日終わりましたレーシングキャンプ前期では、朝6時から早朝トレーニングを行いました。通常ですと朝のアイスバーンが8時くらいからゆるみはじめるのですが、今年はゆるむのが遅く、とてもよいコンディションの中でトレーニングをすることが出来ました。

さて、今回は「タイム計測について」お話ししたいと思います。ゲートを速く滑るための要素としては、「滑走スピードを速くすること」と「ライン取りによるもの」があります。その二つが融合すると、とても速いタイムで滑走することが可能です。実際に滑っている時に、ライン取りや、自信の滑りのミスというのは、感じやすいものですが、自身の滑走スピードに関しては体感しづらいものです。そのような場合は、コーチ等の第三者から見てもらったり、タイム計測器を利用して、客観的に滑りを分析し、自己のイメージとのギャップを少なくすることが大切です。

タイム計測器を使い効果的にトレーニングを行う場合は、大まかに以下のような状況があります。
(1)競技会の直前等に模擬レースを行う時
(2)ライン取りを研究する時
(3)複数の滑りを比べる時
(4)複数のボードのテストをする時
(5)ゲート全体の流れを研究して滑る時
(6)他

ご自身の滑りのチェックをしてみたい方や、より速い滑りを追求している方へは、計測器を利用したトレーニングは本当にオススメです。K-snow JAPANでは、タイム計測器を使い効率の良いトレーニングを行うために、イージーな雪質で滑りやすいゲートをセットしたり、滑走者のウォーミングアップがしっかりと出来て実力が発揮できるようになってから行う等、の配慮をしています。ホワイトワールド尾瀬岩鞍での常設ゲートトレーニングやGWレーシングキャンプではタイム計測器を使用したトレーニングを行っていますので、よろしければ是非ご参加いただければと思います。

次回もまた皆さんのお役に立てるようなことをお話したいと思います。楽しみにしておいてくださいね。
2006年05月01日(月) No.2 (コラム)

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