佐々木耕司コラム

地球の温暖化について


皆さんこんにちは。K-snow JAPAN代表の佐々木耕司です。私は今、毎年恒例の年末年始スノーボードキャンプの開催のために志賀高原一の瀬に来ています。今シーズンは、異常気象による暖冬のため現時点での志賀高原の積雪量は90cmとなっています。年末に強い寒気団が一時的に入ったおかげで、2日間で約60cmの降雪がありましたが、例年と比べるとまだまだ少ない積雪量です。スキー場の混み具合はと言うと、例年と変わらない人出で、にぎわっています。

さて今回は「地球の温暖化」についてお話ししたいと思います。今シーズンのヨーロッパでは1300年ぶりと言われるほどの深刻な雪不足に見舞われ、スキーやスノーボードのワールドカップが中止や延期となっています。これは暖冬によるもので、地球の温暖化はとても深刻な問題となって来ています。
私が地球の温暖化を切に感じたのは、約4年前にヨーロッパのスキー場で氷河の景観を見た時でした。それは、氷河自体が減少し、形が変わり、雪が振る時期が遅くなり、降雪量が減ったことを目の当たりにしたからです。

温暖化は、一般的にCO2(二酸化炭素)の排出量が増えたり、オゾン層が破壊されたりする、いわゆる大気汚染が原因と言われています。ご存じの通り、樹木が光合成をすることによりCO2を水と酸素に分解することで大気の状態が保たれてきました。しかし、ここ最近の経済発展により、無計画な土地開発や森林伐採が進むとともに、車の排気ガスの増量や家電製品等からでるCO2が大幅に増えている状態です。
このままでは、冬になれば多くの場所で気軽にできたスノースポーツが、雪のある限られた地域まで移動しなければできなくなったり、それを行うことが困難になる時代がくることが危惧されます。

では、この地球温暖化を解決するために今自分にできることは何か?と考えてみました。それは、温暖化の原因の一つとして、文明の進化発展による「便利」を多く利用していることに注目し、それらを軽減するために下記のことから始めてみようと思います。

・自家用車の無駄なアイドリングを減らすことはもちろん、自動車の利用自体を極力減らし、移動の際には徒歩や自転車の利用や公共機関を出来るだけ利用したり、排気ガスの放出を減らすために、エンジンの稼働時間を減らしていく。
・衣服の調節にて冷暖房の利用を極力減らす。
・家電製品の電源をこまめきったり、冷房等の設定温度を減らしたりと省エネ利用を心がける。
・草木を大切にする。
・まわりの多くの人へこれら(上記)のことを伝え、”温暖化”の現状を認識してもらうとともに、省エネにつとめ、CO2の排出量を減らすよう協力をしてもらう。

住み良い地球の環境の維持することが、我々の大好きなスノースポーツを今後長い年月にわたり楽しみ、自分達の子孫にその楽しさを伝えていくことに繋がると思います。多くの人たちが一丸となり行動していけば、必ずや環境の悪化をふせぎ、もとの環境へ近づいていくことができると信じています。私は新年の初日である本日より、これらの行動を始めていきたいと思います。
次回もまた皆さんのお役に立てるようなことをお話したいと思います。
楽しみにしておいてくださいね。
2006年01月01日(日) No.3 (コラム)

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