佐々木耕司コラム

「初すべりのスノーボードの滑走」について


皆さんこんにちは。K-snowJAPAN代表の佐々木耕司です。

早いもので、佐々木耕司通信の定時配信を始めてちょうど1年が立ちました。世界各地よりさまざま情報をお届けさせて頂きましたが、今後も皆さんのお役に立てることをいろいろとお話をしていきたいと思います。どうそよろしくお願いします。

昨年のメールマガジンにおいても、雪不足のためスキー場のオープンが1週間ほど遅れたり、キャンプの中止をお知らせしましたが、今年もこの気候ですと残念なお知らせをせざるを得ない状況をおそれている今日この頃です。(今年は北海道だけは例年並みとの頼りが届いています)
 
今回は、初すべりのスノーボードの滑走にて留意することを少しお話ししたいと思います。
約8ヶ月ぶりに両足を固定されてスノーボードで雪の上に立ち、思い通りに体を動かすことは困難に感じて当然のことと思います。これは、ヨコ乗り独特の「非日常的」なバランス感覚(=両足同時に運動をするということ)のためです。スノーボードをコントロールして上手に滑るためには、スノーボードに常に正しいポジションで乗り続けることが大切です。そのためには、正しい基本ポジションにて正しい運動(屈伸)をする必要があります。初滑りにおいては、まずスノーボードの上で動くことから始めていき、次に低速にて大きく運動をすることが先決です。(ジャンプもとても効果的です)次に、スノーボードを動かしながら(テールを降り出したり、ノーズを左右に大きく動かしたりする)、スノーボードの上で大きく運動します。そしていよいよスノーボードでのターンの魅力である「体の傾き」を利用したターンを行います。
上記の手順にて滑走することにより、安全にかつ早い時間でウォーミングアップすることができ、今シーズンのテーマを容易に見つけ出すことができることと思います。皆さんケガのないように滑走を楽しんでくださいね。

次回もまた皆さんのお役に立つことを、お話ししますので、楽しみにしておいてくださいね。
2004年12月16日(木) No.2 (コラム)

「ヨーロッパの最近の様子」について


皆さんこんにちは。K-snowJAPAN代表の佐々木耕司です。今回も前回に引き続きヨーロッパからのコラムの発信となります。

12月となり、日本も間もなく本格的なウィンターシーズンが始まりますね。早く多くの雪が積もるのが楽しみですね。今回は、ヨーロッパの最近の様子をお伝えしたいと思います。これからヨーロッパに行かれる方や、今後ヨーロッパでのスノーボードを検討されている方の参考になればと思います。

◆天候
11月の中旬に一度寒波がきた際は、町にも雪が降りとても寒い日が3日ほど続きましたが、それ以外は暖かい日が多く、町に雨が降ることもありました。山頂の天気は、前回の寒波の際にある程度の積雪がありましたが、風の強い日があったため現在の積雪は昨年と比べるとやや少なめですが、滑走するのには問題ありません。

◆スノーボード状況
先日、選手のヨーロッパカップの引率で別のスキー場に行ってきました。そこは、スロベニアの近くのというロケーションのためか週末には多くのジュニア、キッズたちがスノーボードを滑っていました。(スキーヤーのジュニアと比べると1〜2割程度の人数です)平日には、年配のスノーボーダーも多々みられました。

◆WAXの必要性
ヨーロッパの氷河のスキー場は、ほとんどがTバーリフトのため、毎日毎日しっかりとWAXがけを行わないと、滑走面が酸化して滑らなくなってしまいます。こちらにきている選手たちは、毎日毎日WAXをスノーボードに塗っています。多い選手で1台のスノーボードに2,3回塗り込むほどです。

◆ヨーロッパカップ
11月26〜28日まで、スノーボードクロスのヨーロッパカップへ行ってきました。スノーボードクロスとは、4〜6人の選手が同時に特設コース内を滑走し、順位を競うものです。(雪上のモトクロスレースのようなもの)ヨーロッパカップとは、ワールドカップの一つ下のカテゴリーの大会となります。来年のトリノ冬季オリンピックより初めて開催されるスノーボードクロス種目のため、男女併せて200名という多くの選手が参加しました。男女併せて17名の日本人選手が出場しました。
予選のタイムトライアルの結果、決勝(女子16名、男子32名)へ進出したのは、女子の土井奈津子選手一人だけでしたが、決勝で次々と勝ち進み3位入賞という快挙をなしとげました。今回は、シーズン初戦ということや約2週間後にワールドカップが控えていることもあり、北米からも強い選手が参加しておりミニワールドカップと思えるほどレベルの高い大会でした。

◆通信状況
こちらのインターネットの接続状況は、ダイヤルアップが主流です。ADSLもありますが、なんと従量制です。日本では、ADSLといえば通常、常時接続ですが、こちらでは、ダイヤルアップ版の速い回線のという分類となっています。

次回もまた皆さんのお役に立つことを、お話ししますので、楽しみにしておいてくださいね。
2004年12月01日(水) No.2 (コラム)

No. PASS