佐々木耕司コラム

「秋の雪上トレーニングの重要性(一般編)」について


皆さんこんにちは。K-snowJAPAN代表の佐々木耕司です。

先日ニュージーランドキャンプが終了しました。今回のキャンプ中の Mt.Huttスキー場のコンディションを振り返ってみると、例年通り天候が悪くクローズの日がありましたが、今年は積雪に恵まれたとても良いコンディションの中で、数年ぶりにスキー場の全面を滑り尽くすことが出来ました。また、ガスで視界の悪い日や、強風でリフトが動かなかった日や、快晴で新雪の日などと、私の現役時代に数シーズンかけて体験したMt.Huttの様々な顔のほとんどを、このキャンプでは満喫?することができたと思います。ただ一つ、雪不足の時の恐ろしく固いアイスバーンを除いてはですが。。。
結果的に非常に良いコンディションにてキャンプを行うことができたので、参加者の皆さんはとても満足され盛況の中でキャンプを終了することができたと思います。来シーズンも是非良いコンディションの中でキャンプができることを今から切望しています。

さて、今回は「秋の雪上トレーニングの重要性(一般編)」についてお話しします。
オフシーズンに滑走トレーニングを行う必要性については、前回のコラムの「夏の雪上トレーニングの効果(一般編)」でお話しさせて頂いた通り、スノーボードに必要な動きを体に定着させるためや、滑走距離(滑走時間)を補いイメージを定着させるための反復練習を行うことが大切なのと同じですが、夏と秋の環境や時期の違いによってもたらせる効果についてお話ししたいと思います。

秋に滑ることの一番の効果は、日本のシーズン直前に足慣らしを行うことができ、「昨シーズン終了後のイメージの復元」と「新しいイメージの構築」を行えスムーズなシーズンインを迎えられることです。夏の滑走と違い、秋は氷河のスキー場(標高2000m以上)での滑走となり、酸素が薄く気温の寒い中でのトレーニングとなるため結果的に体力UPに繋がります。以上にくわえて、高速での滑走が可能なスキー場にてハイスピードトレーニングを行えるため、限界スピードをさらに高いところへアップすることができます。
ただ一つ気をつけなければいけないこととして、氷河のスキー場はとても標高の高い山での滑走となるため、ほとんど高所でのトレーニングとなり軽い高山病になりやすいため、基礎体力が必要不可欠となります。

ご自分のスノーボードの滑走歴やテーマ、目標をもとに、オフシーズン(夏、秋)の雪上トレーニングを選択されることとをお勧めします。

次回もまた皆さんのお役に立つことを、お話ししますので、楽しみにしておいてくださいね。
2004年09月01日(水) No.2 (コラム)

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