佐々木耕司コラム

「メンタル」について


皆さんこんにちは。K-snowJAPAN代表の佐々木耕司です。
 
今週末で各地区大会のほとんどが終了します。
佐々木塾ならびにK-snow JAPANキャンプ参加者からも数多くの選手が 全日本大会へ出場権を獲得することができました。日頃の成果を精一杯発揮して、全日本大会での活躍も期待しています。残念ながら全日本大会へ出場できなかった選手は、来年度へ向け練習しましょうね。

さて2月も中盤に入り、この時期は大会や検定会が多くなり、日頃の滑りを発揮する機会が多くなります。大会や検定会のスタートは緊張しやすく、普段の自分の滑りをすることができない選手が多いのではないでしょうか?今回はそういった中で大切な「メンタル」についてお話したいと思います。

緊張とは、日頃と違うこと=はじめての状況や予知できない事柄が発生する状況に置かれた場合や、それらの事柄が発生した場合に起こると言われています。例えば、歌や劇の発表会等大勢の人の前で話したり歌ったりする場合や、仕事等で初めて知らない場所へ行き、知らない人と話しをする場合などがあります。これらは、日常の生活では、なかなか無いことであり、慣れていない事柄です。それらの状況で全ての人が緊張するわけではなく、中には緊張しない人もいます。さて緊張しない人はどうしてなのでしょうか?それには、以下のような原因が考えられます。
1.その状況は、始めてではなく経験したことがあり慣れている。
2.気負い過ぎず普段の自分を発揮しようとしている。

では、上記1.2.の緊張しない要因を利用して、緊張を防ぐためにはどうしたらよいのでしょうか?

1.の場合
→ その状況をある程度予測した行動(リハーサル等)をとり、初めてという意識を少なくすることが大切です。(競技で活躍するトップ選手のほとんどは、メンタルリハーサルを行っています。メンタルリハーサルについては、全日本大会直前対策キャンプにてお伝えする予定です。)

2.の場合
→ そうしても緊張してしまう人は、普段の実力の100%を発揮しようと考えるのではなく、80%発揮できれば上出来、まずは50%発揮しようと考えることから始めてみてください。

最後にアドバイスとして、いかなる状況に置いても、リラックスすることが緊張を和らげる特効薬です。参考までに一つ、呼吸法によるリラックス方法をお伝えします。大きく深く息を吸い込み、4回に分けて吐き出すように呼吸をすることを3回ほど繰り返します。リラックスするためのいろいろな方法を試してみて、各自それぞれにあった方法を探してみてください。
2004年02月20日(金) No.2 (コラム)

「コンディションの整え方(セルフケア)」「ケガの防止」について


皆さんこんにちは。
先日、私が担当しましたFIS公認の大会である2大会が盛況の中、無事終了しました。ひとつは志賀高原焼額山スキー場でのFISスノーボードクロスジャパンサーキット、もうひとつは尾瀬戸倉スキー場でのFIS神奈川県選手権大会です。多くの参加者が各自の目標に向かってがんばっている姿を見ることができ、とてもうれしく感じました。みなさんの大会への一生懸命取り組む姿勢、盛り上がりなどを確認することができ、約10ヶ月前から大会の準備していましたが、その苦労なども忘れ、達成感でいっぱいです。選手の皆さんは是非、われわれ大会運営に携わる者たちの夢である金メダル獲得へ向け、さらに努力してがんばって頂ければ嬉しく思います。

シーズン中盤である2月は「滑りすぎ」や「仕事の疲れ」が出始めて体調を崩しやすくなる時期です。今回は、自分自身でできる「コンディションの整え方(セルフケア)」、「ケガの防止」についての基礎的なことをお話します。
まず、セルフケアの基本は、十分な栄養と十分な睡眠をとることです。ビタミンBやビタミンC、鉄分の補給に気をつけながら、豚肉、ほうれん草、みかん、オレンジ、レモン、レバー、疲労回復に即効性のあるバナナを積極的に摂取するように気を配り、睡眠は最低でも平均7時間以上とるように心がけてください。

けがの防止には、体の「可動域の確保」と「柔軟性の確保」が重要です。スノーボードを滑っていると、どうしても非対称なバランスのため、体の左右の部位でのばらつきが生じます。まず、15分以上のウォーキングを行ってください。その際に手を大きく振ったり、脚を高く上げたり小刻みな歩幅で歩いたり、横向きで歩いたり、後ろ向き歩いたりして、左右の脚のバランスの整えることを意識して行ってください。
次に、大腿部前部、ハムストリングス(大腿部後部)、腰部、股関節の前後、左右、回旋のストレッチをしっかりと行ってください。特に大腿部前部のストレッチと股関節の回旋のストレッチがボディーを重力に垂直に保ち、かつフロントサイドターンでバランスをとるために必要不可欠となります。ハムストリングス(大腿部後部)と股関節の前後のストレッチはバックサイドターンでバランスをとるために必要な要素となりますので、しっかりと行ってください。
2004年02月09日(月) No.2 (コラム)

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