佐々木耕司コラム

「線でのカー ビングターンと面でのカービングターン」について


皆さん、こんにちは。K-snow JAPAN代表の佐々木耕司です。
3月に入り暖かい日が続いていますが、みなさんいかがおすごしで
しょうか?2月は寒い日が多く、豊富な積雪にてグッドコンディション
でしたが、ここ数日の晴天や高温、雨のため雪の量が一気に減った気が
しています。しかし、これからの春のさまざまな雪のコンディション
での滑走は、スノーボードが飛躍的に上達する時期ですので、引き続き
トレーニングがんばっていきましょう。
さて、3月11日に東日本大震災が起きてから、早いもので2年が経ちまし
た。風化させてはいけない大切な日であるということや多くの犠牲にな
られた方を追悼するため、ホワイトワールド尾瀬岩鞍にて、地震が発生
した14時46分に黙祷を行いました。スキー場では3.11メモリアルイベント
として、メモリアルキャンドルがスキー場のメインバーンに設置された
特設台の上に灯されました。復興には多くの力が必要で長い時間がか
かりますが、今、生かされていること、命の尊さを感じ、この瞬間を
生きることに感謝し、われわれにできることを精一杯行い、日々大切に
生きていきたいと改めて思いました。さて今回は、”線でのカー
ビングターンと面でのカービングターン”についてお話ししたいと思い
ます。スノーボードにおいて、できるだけスピードを落とさずに滑る
テクニックとしてカービングターンがあり、中級者レベルから修得
するテクニックで、上級者になれば急な斜面を速いスピードでボード
をコントロールして滑り降りてくるダイナミックなテクニックのひとつ
でもあります。実はこのカービングターンには大きく分けて2つのテク
ニックがあることをご存知でしょうか?これらの特徴を区別してみると
下記となります。

○線でのカービングターン
・わりあいと容易に修得できる
・きれいなバーンで行いやすい
・ターン弧をコントロールしにくい
・他

○面でのカービングターン
・修得するのに時間がかかる
・荒れているバーンでも行うことができる
・ターン弧をコントロールしやすい
・他

上記のことから、質の高いカービングターンとは、線と面を使いわけ
ることができたり、両方を兼ね備えたターンであると考えます。
カービングターンの要素としては、ボードのエッジのサイドカーブを
利用することと、ある程度のスピードがあることが必要最低条件です。
前者はボードを両足で操作して、エッジの角付けを大きくします。
この時に用具にたよった操作をしたり、膝下の操作を多用すると線で
のカービングになりやすくなります。面でのカービングをするための
コツとしては、両足の裏全面でつねにボードに圧を加え続け、圧を抜
かないように重心移動を行うことです。滑る環境としては、春の柔ら
かい雪が技術の修得に適しています。春の雪は、柔らかく重いですが、
ある程度スピードがでるためカービングしやすく、足裏全体で踏んで
いないと雪が崩れたり、ボードが雪に埋まって上手く滑れないためです。
K-snow JAPANでは、ゴールデンウィークまでキャンプを開催して
いますので、面でのカービングの修得に興味のある方は、是非ご参加
いただければと思います。

次回もまた皆さんのお役に立てるようなことをお話したいと思います。
楽しみにしておいてくださいね。

2013年03月16日(土) No.107 (コラム)

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