佐々木耕司コラム

「吸収力」について


皆さん、こんにちは。K-snow JAPAN代表の佐々木耕司です。
新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い
いたします。私は今、志賀高原一の瀬ファミリー(長野県)にて毎年
恒例の年末新年スノーボードキャンプを開催しています。例年よりも
早い降雪によりグッドコンディションの中、いつもでしたら、年末に
まとまって降る雪が今年は少なく、晴天が続いています。総積雪量は
少なめですので、もう少し雪があると最良のコンディションとなりま
す。今シーズンの気候は、夏のニュージーランドに似ていて、それは、
早い降雪の後、気温があがって雨が降り、その後まとまった雪、早い春
の訪れかと思うと再度冷え込んで雪が降るというようなもので、先日
年末キャンプ中では初めて雨が降り、今のところ、この夏のニュージー
ランドと似た気候となっていますので、今後の豊富な積雪に期待します。
新年の誓いとしては、昨年同様まだ続いている復興のために、できる
範囲で消費を停滞させず、産業の活性化に協力していきたいと思います。
例えばその地のお店で飲食したりお土産を買ったりと、できるだけ現
地で買い物をしてお金を払うようにし、生活面においては、充実した
日々を過ごすために、健康管理に気を配り、人との出会いを大切に1日
を精一杯過ごすして行きたいと思います。さて、今回は”吸収力について”
お話ししたいと思います。スポーツにおける技術の修得や上達のスピー
ドは個々人によって異なります。その個人差は、各自の環境や個々人
の吸収力が要因の一つとなっているといわれています。では、吸収力
とはどのようなものでしょうか?(ここでは、自然にできて身について
しまうパフォーマンス以外について考えてみたいと思います)吸収力
を判断するためにまず前提となるのは、自分のパフォーマンスがどの
ようになっているのか(良いのか悪いのか)を自覚できる能力があり、
最良のパフォーマンスを意識して再現できること(偶然にできてしまう
ものではなく)が必要不可欠です。吸収力とは、新しい理論や技(技術)
を理解して自分のものにする力、いわゆる”体得”できる力であり、
その力が優れていたり、体得するのが早かったり、体得できる量などが
多い方が、吸収力が高いと考えます。実際に現場で私が指導して、
感じた吸収力ついて以下に記します。
○技術の体得が早い方:
·体の使い方が上手い 
·体を意識して使うことができる
·イメージする力がある 
·理解力がある
·フィーリングが良い
·理論を理解する力がある
·など、 
○年齢について
基本的には、10代の人の方が体が動きやすいので、飲み込みが早い
ケースが多く、20代以上の方でも日頃体を動かしている方や基礎体力
のある方は、それに準じることがあります。理論派の方や年齢を重ね
た方は、理解力があるため頭で理解してから、体を動かし正しい体の
動きを体得するケースが多いです。上記のことから、以下のようなこと
が言えます。
子供:理論よりは体で覚えることが合理的(体力がある場合、多くの
体験が可能)
大人:体と理論で覚えることが合理的(体力が無い場合、少ない体験
での体得がキーとなる)
早く技術を修得するためには、吸収力が高い時に正しい技·技術を身に
つけることがベターであり、そのときに間違った技·技術を身につけて
しまうといわゆる”悪い癖”となり、修正するのに、それを吸収したと
同じくらいの時間を要することがありますので、安全に正しい技·技術
を身につけるためには、良い指導者に基本技術や理論を習うことがオス
スメです。選手など競技において結果を求める場合は、年齢に応じた
吸収力に対応した指導や、吸収力を高め技術に磨きをかけられる指導者
の指導を受けることが、大きな成果を達成するための近道になると思い
ます。K-snow JAPANが運営する”佐々木塾”は、スノーボード競技の
ための指導を行っており、上達のためのプログラムを用いて指導を行って
います。興味のある方は、是非一度お試しとしてレーシングキャンプを
受講され、自身の吸収力についてや吸収力の向上のためのヒントを訪ねて
みてはいかがでしょうか?

次回もまた皆さんのお役に立てるようなことをお話したいと思います。
楽しみにしておいてくださいね。 

2013年01月01日(火) No.103 (コラム)

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