佐々木耕司コラム

「道具を使うスポーツの特徴と上達」について


皆さん、こんにちは。K-snow JAPAN代表の佐々木耕司です。待ちに
待ったウィンターシーズンが到来しましたね。今年は早い降雪のため、
グッドコンディションでたくさんのコースが空いた状態でオープンする
スキー場が多いようです。我がホームスキー場のホワイトワールド尾瀬
岩鞍も同様に、良いコンディションにてオープンしました。(スノー
ボードスクールは22日からオープンします)なんと、この時期から
山頂からボトムまでのロングラン滑走が可能です!!!皆さまのスノーライフ
を満喫するためのお手伝いや、スノーボード楽しんでいただけるよう、
スタッフ一同お待ちしております。今シーズンもどうぞよろしくお願い
します。さて、今回は「道具を使うスポーツの特徴と上達」について
お話ししたいと思います。道具を使うスポーツはいろいろありますが、
その中でも板の上に乗るスポーツは、スノーボード、スケートボード、
サーフィン、スキー、などがあげられます。これらを上手にこなすには、
まず板の上に”乗る”ということから始まり、次は走っている状態で
バランスをとるために”踏む”ということが必要になります。スピード
が遅い場合は、”乗る”状態でもなんとかバランスをとることができま
すが、スピードが速い場合は、”踏む”ことで板の上でよいポジション
をとることで、バランスよく乗れるようになります。その際ポイントと
なるのが、ボードに一番近い道具である、バインディングとブーツです。
バインディングは、足とボードを固定するものですので、あまり硬すぎ
たり柔らかすぎたりしないものが最適とされます。ブーツは、ボードを
踏むための最重要アイテムであるため、個人にあったものを選ぶことが
大切です。自分にあった用具を使っていても、道具を使うスポーツの
特徴として、しばらくすると用具に頼ってしまうようになることが多々
あります。スノーボードの場合の一例を以下へ記します。
·ブーツのタンによりかかる、硬くて曲がらないため足首でつぶす、など
·バインディングのハイバック(フォワードリーン)によりかかる、など
·ボードの性能にたよる(サイドカーブ、エッジグリップ)、など
·プレートに頼る(自動的な切り替え、エッジグリップ、振動吸収)、など
上記のブーツを一例にしてみると、フレックスが適切で無い場合、
ブーツが柔らかすぎると足首が曲がり過ぎて、速いスピードでうまく
踏むことができなかったり、硬すぎると足首が曲がりにくく脚でボード
を踏むことができないため、上体を曲げてボードを踏むようになります。
理想の足首の使い方としては、素足で乗っているように、かつ適度な
足首のホールドができていると良いでしょう。そのための効果的な
ワンポイント練習方法をお教えすると、ブーツを緩めにして、あまり
きつく締めすぎずにゆっくりと雪を感じるように滑ることです。特に
シーズン初めは、まだ体がスノーボードに慣れていないことや、足首を
固定し続けるという日常生活ではあまりない動きに慣れていないのため、
上記の方法を試していただければと思います。K-snow JAPANの運営
するキャンプやスクールでは、安全にボードの技術の修得するために、
用具のチェックから行い、ボードを踏めるように指導しています。
最近のスノーボードで怪我が多いのが、ボードを踏めずにいわゆる
”乗っている”状態でキッカーやパークに入って、バランスを上手く
とれずに上半身から着雪してしまうというものです。それを防ぐためや
早い上達には、基本がとても大切です。安全に早い上達を望む方や基本
からみっちりと教わることに興味のある方は、是非一度ご参加いただけ
ればと思います。

次回もまた皆さんのお役に立てるようなことをお話したいと思います。
楽しみにしておいてくださいね。                    

2012年12月16日(日) No.102 (コラム)

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