佐々木耕司コラム

「ブーツの硬さの違いによる上達効果」について


皆さん、こんにちは。K-snow JAPAN代表の佐々木耕司です。
ここ最近、めっきりと涼しくなり秋の陽気となりましたが、みなさん
いかがお過ごしでしょうか?私は、先週ニュージーランドより帰国し、
久しぶりに30℃の気温を経験しましたが、体がすっかりと冬仕様になって
いるようで頭がボーっとしたり、集中力が続かなかったりと、けっして
体調が良いというものではなかったですが、近頃やっとなれてきました。
(寒いところにはなれているので、どれだけ寒くても大丈夫なのですが、、、)
夏が終わり冬の訪れの前に秋となります。秋の風物詩と言えば、樹木の
紅葉があり、ホワイトワールド尾瀬岩鞍では、10月の土日祝日と紅葉の
みごろの10月20日から11月4日までの毎日、秋のゴンドラ運行を行い
ますので、オススメです。山頂1,700mからの紅葉を是非一度眺め、
冬の訪れを感じてみてはいかがでしょうか?
http://www.oze-iwakura.co.jp/ski/news/detail.html?CN=69283
さて今回は、”ブーツの硬さの違いによる上達効果”についてお話し
したいと思います。スノーボードではさまざまな種類のブーツが販売 されていますが、皆さんどのように選んでいますか?自分の足のサイ ズや、滑るスタイル、ショップの定員の助言などをもとに決めている 方が多いと思います。一般的に、速いスピードで滑る方やカービング
ターンでボードをしっかりと踏む方はやや固めのもの、滑走スピードが
それほど速くない方やジャンプやスピン系を行う方、足首を多く使い
たい方はやや柔らかめのものが適していると言われています。例として、
サーフィンやスケートボードのような横乗りの場合を考えてみますと、
それらのスポーツは足がボードに固定されていないため、バランスを
取りやすいように、足首が自由に動くようになっています。もし、足首
が固定されるようなブーツを履いて、それらのボードに乗ってみたらど
うなるでしょうか?下半身でバランスをとる幅が極端に狭くなり、上体
を使ってバランスをとるようになり、必然的にバランスをとることので
きる滑走スピードが下がり、急激な操作やジャンプなどがしずらくなる
····要は”乗りづらく”なります。横乗りスポーツの場合は、進行
方向に対して横方向へのバランスが難しく、つま先側とかかと側への
重心の移動を細かく頻繁に修正する必要があるため、足首の稼動域が
とても大切となります。スノーボードを初めて行う際は、膝を多用
してボードのテールの押し出しによるボードコントロールにてスピード
コントロールを行うため、やわらかめのブーツが乗りやすいです。
(注:長靴のような極端に柔らかいブーツでは、足下が頼りなくてボード
の上に乗り続けることが困難なため避けましょう)次のステップにて
スピードを出して滑れるようになった際は、足首を使ってボードを踏む
カービングターンへと移行しくため、その際にあまりにも硬いブーツ
ですと足首を曲げることが困難になり、上体が折れ曲がってしまったり、
ブーツによりかかるようなターンをするようになってしまいやすいため、
ある程度しっかりとしていて適度に足首が曲がるブーツが好ましいです。
ブーツの硬さは、自身のライディングスタイルや滑走経験、現在の技量
に合わせ、上達の度合いによって、技術に合ったブーツに履き替え続
けていくことで早い上達が可能になります。参考までに、ブーツ選びに
ついて大切なのは、”乗りやすいもの”であり、脚力をもれなく足裏に
伝えられる構造をもち、足首周りのフィット感が良いものであり、もし
可能であれば、ひもの締め具合でブーツの硬さをある程度調整できる
ブーツや靴底の素材がよいもの(力が足裏全体に伝わりやすいもの)と
なります。自分ではよくわからない方は、信頼のおけるショップ等にて
フィッティングしてもらうとよいでしょう。K-snow JAPANで開催して
いるキャンプでは、バインディングのセッティングのチェックのみならず、
ブーツの確認も行っておりますので、早い上達を望む方や用具について
お悩みの方は、是非ともキャンプにご参加いただければと思います。

次回もまた皆さんのお役に立てるようなことをお話したいと思います。
楽しみにしておいてくださいね。

2012年10月01日(月) No.99 (コラム)

No. PASS