佐々木耕司コラム

「試乗会へ行くことによる上達の効果」について


皆さん、こんにちは。K-snow JAPAN代表の佐々木耕司です。今シーズンは早いものであっという間に春になり、ホワイトワールド尾瀬岩鞍にて運営しているK'sスノーボードスクールおよび岩鞍トレーニングクラブは、4月1日をもって今シーズンの活動を無事に終了しました。
ご来場されたみなさま、どうもありがとうございました。今期を振り返ってみると、過去にないほど寒い日が多いシーズンで、3月下旬にもかかわらずハイシーズンのような雪が振り、山頂付近では季節外れの軽いパウダースノーを楽しむことができるほどでした。通常でしたら、春になると雪が減って地面が見える箇所が徐々に出てくるのですが、今年は全くといってほとんどなく、ホワイトワールド尾瀬岩鞍は4/8まで、豊富な積雪状態にて営業していますので、まだまだ滑りたいという方にはおすすめです。

さて、今回は”試乗会へ行くことによる上達の効果”についてお話ししたいと思います。春近くになると各スキー場にてスノーボードの試乗会が開催されることが多くなります。試乗会に行ったことがないという方や、自分にはまだ早いと思われる方、そんなことは全くありません。試乗会に行ってさまざまなボードに試乗することで、自分にあったボードを見つけることができたり、スノーボードの上達に役立つことを見つけることができます。スノーボードなどの道具を使うスポーツは、自身の技量にあった用具を使うことで早い上達が可能となります。用具選びの際に大切なことを以下に記します。

 1. 長さ(接雪長)
 2. ボードの幅
 3. フレックス
 4. トーション

説明:1.のボードの長さは、滑る用途に応じて選び、トリックやエアーなどを行う人は短め、スピードを出して滑る人は長めのものを選ぶとよいでしょう。
2.は自身の足(ブーツ)のサイズにあった幅のボードを選ぶことでボードの操作が容易になります。
3.はボードの固さのことで、滑る用途に応じてそれ相応の固さを選ぶとよいでしょう。例えば、トリックを行う人は柔らかめ、スピードを出してフリーライディングを楽しみたい人は固めを選ぶとよいでしょう。
4.はボードのねじれの固さのことで、柔らかめのものは低速滑走での操作性が良く、固めのものは高速滑走での操作性が良くなります。

自身にあったボードを選ぶために、いろいろなボードに乗ることで、自分にあったボードやあわないボードを見つけたり、さまざまなボードの特性に気づいたり、それらのボードの乗り位置や乗り方を覚えたりすることで滑りの幅が広がったり、上達するヒントに気がついたりと、早い上達につながることがあります。試乗会を有意義に過ごすためのコツとしては、朝一番の良いバーンで試乗したり、試乗会会場に行った際に時間の許す限り多くのボードに試乗したり、スタッフの話を聞いたりカタログ等をもらって情報を招集することで用具に対する知識が身につき、上達の助けになることと思います。
雪の多く残る今シーズンは、多くの試乗会がありますので、是非とも試乗会に参加してみてはいかがでしょうか?K-snow JAPANでは、ケスラーカスタムボードの試乗会をゴールデンウィークまで、各スキー場にて行っていますので、興味にある方は是非お越しいただければうれしく思います。

次回もまた皆さんのお役に立てるようなことをお話したいと思います。
楽しみにしておいてくださいね。
2012年04月01日(日) No.92 (コラム)

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