佐々木耕司コラム

「シーズン後半の乗り切るためのリカバリー・リフレッシュ」について


皆さん、こんにちは。K-snow JAPAN代表の佐々木耕司です。
3月に入り暖かい日が続いて春の訪れを感じていましたが、ここ最近真冬なみの寒さで冬に逆戻りの陽気となりましたが、みなさんいかがおすごしでしょうか?4日ほど前に50cmの新雪が降り、再び冬に逆戻りしたホワイトワールド尾瀬岩鞍では、ハイシーズンと同様の軽いパウダーランを楽しむことができ、私の記憶ではこの時期には初めての体験でした。
さて、昨年の3月11日(日)に東日本大震災が起きてから1年が経ちました。
風化させてはいけない大切な日であるということや多くの犠牲になられた方を追悼するため、ホワイトワールド尾瀬岩鞍では、地震が発生した14時46分に黙祷を行いました。(14時35分からリフト乗車を一時休止して、スキー場来場者や関係者一同にて)私は、見直しレーシングキャンプを一時休止して、コースの中腹にてお客様全員と一緒に約1分間の黙祷を捧げました。復興には多くの力が必要で長い時間がかかりますが、今、生かされていること、命の尊さを感じ、好きなことができているということに感謝し、われわれにできることを精一杯行い、日々大切に生きていきたいと思いました。

3月10日のSBワールドカップスペイン大会にて日本代表の斯波正樹選手が10位となりました。予選1本目を3位、予選全体を5位で通過したもので、とても価値のある結果となりました。今まで、スノーボード男子のワールドカップでこのような成果を出した日本人は、初めてのことで、今後の活躍が楽しみです。彼が中学2年生の時に初めて蔵王(山形)で出会ってから、彼が20歳になるころまでコーチングを行ってきましたが、本当にスノーボードが大好きで暇さえあれば滑っている選手で、高校に入ると同時に勉学とフィジカルトレーニングに精を出し、卒業後はカナダへ渡って語学を学びながら、スケールの大きなスキー場でスノーボードのベースを気づき上げてきたことが実を結んできたようです。彼は人生をかけて本気で世界一になることを目指してがんばっています。是非ともソチオリンピックでの活躍の応援をお願いいたします。斯波正樹を応援する会(
http://masakishiba.com/ouen.html)という後援会がありますので、ご興味のある方は下記事務局宛にお電話もしくはメールにて連絡していただければ幸いに思います。
E-mail: tokumasa@jan.ne.jp  電話:023-686-5550

さて、今回は「シーズン後半の乗り切るためのリカバリー・リフレッシュ」についてお話ししたいと思います。ウィンターシーズン前半は、滑る気がみなぎりうずうずとしていますが、シーズン後半になると少し飽きがでてきたり、疲れがたまってきて滑る気がうすれやすくなります。そんな時にシーズン前半のようなあらたな気持ちになれれれば、まだ雪が残るシーズンを有意義に過ごすことができるものです。そのための方策を考えてみると、第1は、まず疲れをとり、リフレッシュすることです。疲れのメカニズムから考えるとリカバリー(回復)が十分にできていないか、オーバーワークとなっている可能性があります。前者の場合は、まずはしっかりとリカバリーが完了するよう体を休め、体調を整えることが大切です。大人の方は、リフレッシュ方法として時にお酒を嗜まれる方がいらっしゃるかと思いますが、疲れがたまってきたときは、少し量を減らしたり、全く飲まない日を作ったりと内蔵のリカバリーも大切です。心の疲れのリカバリーとしては、気分転換をすることが効果的です。例として、スポーツ以外の趣味を行う、おいしい食べ物を食べる、買い物をする、映画や音楽鑑賞、温泉浴などです。後者の場合は、滑走量を少し減らしてしっかりと休養・栄養をとることが大切となります。毎週連続して滑っていた方は、1週間くらいは滑らない週末を作ったりして、一度スノーボードのことを切り離してしまうことがリフレッシュになることがあり、それに加えて、良い滑りができた時の爽快感を思い浮かべてみたり、上手な人のビデオなどをみることで、早く滑りたい!と、うずうずしてくることができればしめたものです。もうひとつのオススメは、普段と違うことをしてみるとよいと思います。例えば、違う用具(フリースタイル、アルペンスタイル、スキーなど)や普段行わない滑り(トリック、スウィッチ、キッカー、急斜面ライディングなど)で滑ってみたり、新しい仲間と滑る、などをしてみると良いと思います。また、その日の疲れをその日の中に取り除けるよう、セルフケアトレーニングなども行ってみてはいかがでしょうか?まだ続くウィンターシーズンにK-snow JAPANでは、さまざまな催しを企画しておりますので、是非ともシーズン最後までおつきあいいただければ、うれしく思います。

次回もまた皆さんのお役に立てるようなことをお話したいと思います。
楽しみにしておいてくださいね。
2012年03月16日(金) No.91 (コラム)

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