佐々木耕司コラム

「重心」について


皆さん、こんにちは。K-snow JAPAN代表の佐々木耕司です。今年は、梅雨入りが早いと思ったら、どうやら夏の訪れも早いようで、ここ最近、30℃をこえるむしむしとした日が続き、少々夏バテぎみですが、みなさんいかがお過ごしですか?私は、日本最高気温を競うほど暑い埼玉県・熊谷市の近くに住んでいる中、節電15%への協力と思い、しばらく扇風機とうちわで過ごしていましたが、先日のニュースで報道された、体調を崩して病院へ行ったり、そのために自動車を動かすことの方が電気を使ったり、気温を上げたりするので、適度にエアコンを使うことが良いということを聞いてからは、適度な温度調整に勤めながら過ごしています。
例年ですと、夏ばてになり食欲が落ちて、どうしても冷たい飲みものやのどごしのよい食べ物を取る傾向が強くなり、栄養のバランスが悪くなったり、胃腸に負担をかけたりして、体調を崩してかぜをひきやすくなるのですが、今のところまだ平気です。

さて、今回は、”重心”についてお話しします。重心という言葉を辞書で調べてみると、物事の中心となる点。均衡を保つはたらきをするもの。
とあります。スポーツにおいては、重心がしっかりとしているに超したことは無く、スノーボードを滑る時に重心を意識する人は少なからずいるとは思いますが、オフシーズンのトレーニングや日常生活で意識している人は、どれほどいるのでしょうか?日常生活で意識していると思える状況は、自転車に乗っている時や、足元の不安定な場所、酔ってふらふらと歩く時くらいでしょうか?人間の持っている能力は、すばらしく、日々鍛錬することで向上していきますし、一度覚えた動きは、筋肉が衰えていかない限りできるものです。例えば、初めは寝たままの赤ん坊がハイハイできるようになり、歩けるようになり、そして走れるようになったり、ボールを投げたりキャッチしたり、自転車に乗れるようになったりと。これは、新しいバランスの中で、動き続けてトライ&エラーを繰り返すうちに、それに適した重心や身体の動かし方を覚えていきます。
スノーボードに置き換えてみると、初めは転んでいたが、次第に転ばなくなり、早いスピードで滑るようになったり、できないことができるようになる、、、というように上達していきます。上級者になればなるほど難易度が上がるため、繰り返し行うことが難しくなります。例えば、ボールを普通に投げることはさほど難しくなくても、約27m離れた的に8割以上の確立で当てるには、正確な重心(位置)から動かす四肢のタイミングが大事であり、それを身につけるためのトレーニングを多くすることが必要となります。スノーボードにおいて、早いスピードで滑ったり、高くジャンプしたりするためには、上記と同様にそれなりのトレーニングを行い制度を上げていくことが必要となります。1年中を通してのトレーニングが困難なスノーボードでは、オフのシーズンにいかにからだのケアを行ったり、重心というものに注目してトレーニングを行えるかが、ケガを防ぎ、早い上達が可能になると思います。オフシーズンにできるスノーボード上達のためのトレーニング例としては、歩く、走る、泳ぐ、投げる、蹴る、飛ぶ、滑る(スケートボード)など基本運動の他、柔軟性を高めたり、コアを強くさせるトレーニングを行っていくことが効果的です。K-snow JAPANでは、以下の催しを企画していきますので、是非とも参加してみてはいかがでしょうか?

(以下オフシーズンの予定)
・スノーボードの為のオフトレキャンプPart1:7月16日(予定)
・サーフィン体験会・懇親会(7月24日)
・ニュージーランドキャンプ:7月下旬-9月上旬
・秋の尾瀬近辺の登山(予定)
・アクロスキャンプ:10月8-10日
・秋のバーベキュー会(予定)
・スノーボードの為のオフトレキャンプPart2:10月中旬〜11月
・ヨーロッパ or北米キャンプ:11月初旬〜
・シーズンin 足慣らしキャンプ(予定:韓国):12月〜

次回もまた皆さんのお役に立てるようなことをお話したいと思います。
楽しみにしておいてくださいね。
2011年07月01日(金) No.79 (コラム)

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