佐々木耕司コラム

「仲間と一緒に滑ることにおける上達の効果」について


皆さん、こんにちは。K-snow JAPAN代表の佐々木耕司です。
今私は、志賀高原にてゴールデンウィークキャンプを開催中です。
今シーズンは、震災の影響でこのキャンプの開催を自粛することを考えましたが、より早く通常の生活の戻って頂きたいと思い、スノーボード愛好家へのリフレッシュの場としてや、スノーボードがライフスタイルとなっている方への環境作りが必要であると考え、例年通りの開催に踏み切りました。その結果、みなさんの近況を伺うことができたり、スノースポーツを楽しむ仲間達の笑顔を見ることができて、とても良かったと思いました。日本の文化の良き点である相手の気持ちを察した思いやりの行動の一つである、自粛の期間を過ぎた今、経済の順調な復帰へ向けて、消費やレジャーを増やすことが復興の一環であり、活性化していく時期にあるのではないかと思います。私はこれから、仲間ととともに楽しい時を過ごすために外にでて食事をしたり、趣味のゴルフなどを普段通りもしくはそれ以上に行っていくように考えています。
2年ぶりの志賀高原でのゴールデンウィークキャンプは、3月・4月の冷え込みや少ない雨天の影響により、過去で一番残雪の多いグッドコンディションとなっています。そのような春のコンディションでの雪のなか、レーシングキャンプの1日目と2日目は、硬いアイスバーンでのGSゲートトレーニングを行うことができました。午後からは、ゆるんだ雪のなか各自自主トレーニングにて、スノーボードのバランスや反復練習に取り組んでいました。

さて今回は、”仲間と一緒に滑ることにおける上達の効果”についてお話しします。スノーボードは、基本的には個人スポーツですが、気の合う仲間と一緒に大自然を滑る醍醐味や満足感は、他では味わえない爽快なものがあります。楽しいと感じることは、一人ですべる時や仲間と一緒にすべる時ともにありますが、では、技術の上達には、一人ですべる時と仲間と一緒にすべる時では、どういう違いがあるのでしょうか?
その効果について、以下に記します。

◆一人で滑る際は、
自分のテーマや課題をこなしていくことに集中できる。
自分のペースで練習がしやすい。
集中が長く続かなかったり、息詰まってしまったときにモチベーションが下がりやすくなる。

◆仲間と一緒に滑る際は、
仲間とお互いに技術について指摘しあえる。
相手の技術を習得することができる。
お互いに励まし合いながらトレーニングができる。
自分のペースで練習がしずらい。

一人で滑る際は、ある程度しっかりとした目標があり、自分のライディングを理解出来ることが上達のコツであり、仲間と一緒に滑ることにおける上達の効果のひとつとして、レベルが上の人と一緒にすべることによる上達があります。例えば、前者はスクールやコーチからの指導を受け、自己の上達の目標が明確となっていたり、ビデオで自分のライディングをチェックできていることで、後者は、上級者やコーチ・インストラクター等の後ろを滑ることで、その人の運動やリズムを覚え、身につきやすいというものや、上手な人の滑りをみることで良いイメージがつくということがあります。ひとりですべることの効果と仲間と一緒に滑ることの効果は、それぞれ一長一短がありますが、それぞれに共通していることとしては、自身で何かを感じながら滑ることが大切です。そして、スポーツの基本である、”楽しむ”ことや、仲間との出会い、同じフィールドでともに成長していく楽しさを、感じていくことができれば、これほどすばらしいものはないのではないかと思います。
K-snow JAPAN では、一人で滑って上達するための基本の指導や、仲間と一緒に滑ることによる上達の環境のための岩鞍トレーニングクラブを運営しておりますので、上達のためにそれらの環境に興味のある方の資料請求をお待ちしております。

次回もまた皆さんのお役に立てるようなことをお話したいと思います。
楽しみにしておいてくださいね。
2011年05月01日(日) No.77 (コラム)

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