佐々木耕司コラム

「スノーボードクロスにおける一般とプロの滑りの違い(ホワイトワールド尾瀬岩鞍常設クロスコース編)」について


皆さん、こんにちは。K-snow JAPAN代表の佐々木耕司です。ここ数日、暖かい春の陽気から寒の戻りがあったりと気温の変化が多い日が続いておりますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

先週、我が第2のふるさとであるニュージーランドにて、大地震が発生し、留学中の邦人の方が未だ行方不明とのことで、安否が心配です。
現地の知人から聞いた情報ですと、クライストチャーチの一部の地域に大きな災害が発生し、弊社が毎年スノーボードキャンプで訪れているマウントハットやメスベン、および現地の知り合いの方々は無事で建物の被害はないとのことです。

さて、今回は”スノーボードクロスにおける一般とプロの滑りの違い”(ホワイトワールド尾瀬岩鞍常設クロスコース編)についてお話しします。スノーボードクロスという種目は、同一のコースを4〜6名程度の選手が一緒に滑り、誰が早くゴールをするかを決める競技です。コースには、バンクと呼ばれる(ハイスピードでターンをする)セクションや、キッカーやロールという(起伏した地形をむだにジャンプしないでスムーズにクリアーする)セクションがあり、これらの障害物があるコースにて、滑走するラインを取り合いながら順位を競い合います。勝負の6〜7割を決める要素として大切な、タイミング良く速くスタートができるかということや、滑走スピードの速さ、スピードを落とさずにさまざまな滑走ラインで滑る技術が勝負に影響します。ホワイトワールド尾瀬岩鞍では、毎年1月中旬から春までスノーボードクロスコースを常設しており(今年のコースは林達彦プロによる設計で、レイアウトは、スタート後のUタンク、4つのバンク、9連ウェーブというもの)、先日同コースにて行われたスノーボードクロス大会2ndには、オープンクラスに多くのプロ選手の参加をいただきました。その大会の一般クラスの選手とプロ選手の滑りをみて、その違いを以下のように感じました。
プロ選手は、スタートに無駄が無くスムーズであること、次に滑走スピードが速く安定しているということ、そしてレースの駆け引き(他の選手と接触すること無くどの場所で抜くか、いかに抜かれないようにするか)がとても上手でした。スタートについては、タイミングよくスタートしてスタートした直後にボードを加速させる技術、滑走スピードが速く安定したライディングについては、ボードをしっかりと長く踏む技術、レースの駆け引きについては、戦術を組み立てる技術、それらが一般とプロの差であるように感じました。ホワイトワールド尾瀬岩鞍では、上記の技術を習得できるコースを常設しており、バンク等に目印をマーカーを設置したい方には無料にて貸出(K'sスノーボードスクールにて、誓約書への署名要)を行っております。また、3月21日にはスノーボードクロス大会3rdが開催され、その前日には、元ナショナルチームである林達彦プロによる大会直前キャンプがあります。スノーボードクロスを楽しみたいか方、もっと上手くなりたい方のご参加をお待ちしております。

次回もまた皆さんのお役に立てるようなことをお話したいと思います。
楽しみにしておいてくださいね。
2011年03月01日(火) No.74 (コラム)

No. PASS