佐々木耕司コラム

「上達のコツ・違和感を感じること」について


皆さん、こんにちは。K-snow JAPAN代表の佐々木耕司です。
今年は本当に寒い日が続き、春のような陽気や雨が降ることがほとんどなく、1週間の半分は降雪と言う冬の気候が長く続くシーズンになっています。ホワイトワールド尾瀬岩鞍では、グッドスノーや柔らかい雪、しまった雪とさまざまな雪質を楽しむことができています。特に2月13日の朝はとても冷えた快晴の朝となり、極上の軽量のパウダースノーが山頂に積もり、今シーズン一番と思える程の日になりました。

さて、今回は、”上達のコツ・違和感を感じること”についてお話しします。
技術の上達について、最初は自分で感じる感覚が少ないですが、上達するにつれて徐々に自分の感覚が身についていきます。そして、いつもと違う、普段と違うという違和感を感じるようになっていきます。スノーボードにおいては、個人差がありますが、ターンができるようになったレベルから、連続ターンができ、自分のリズムでターンができるようになった頃に、違和感を感じることができるようになります。今まではボードがずれていたのに、ボードがずれないカービングターンができるようなった時、今までと違うスピード、ボードの動き、足裏の感覚、滑走感、など、いつもと違う”違和感”を感じることができます。そして、上達の度合いに伴い、この”違和感”は多く感じられるようになります。
ベテランと呼ばれる上級者たちは、上達の過程で多くの違和感を感じ、それらを自分の感覚として身につけているため、さまざまなシチュエーションでの滑走時に、それに適した技術を感覚の引き出しの中から取り出して滑ることができるため、安定したライディングが可能となります。
早い上達のためには、まずは、違和感を感じることが大切であり、その違和感が何であるかを理解することと、それを元にイメージをふくらませて新しい滑りやその感覚を身につけることが重要であると思います。
私事ですが、今まで以上に多く滑走している今シーズンは、ゲート内でケスラーカスタムボードによる新しい発見や感覚、違和感を感じており、良い滑りのイメージ通りに滑ることにトライしていますが、なかなか思うようにできず苦労しながら、多くの新しい”違和感”を感じられることを楽しみながら、新しい滑りができるようにチャレンジしています。
K-snow JAPANでは、新しい感覚、違和感を感じるためのさまざまな環境を用意しておりますので、興味のある方は、是非ホワイトワールド尾瀬岩鞍にお越しいただければと思います。

次回もまた皆さんのお役に立てるようなことをお話したいと思います。
楽しみにしておいてくださいね。
2011年02月16日(水) No.73 (コラム)

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